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組込みソフトウェア開発データ白書2019

最終更新日 2020年10月30日
独立行政法人情報処理推進機構
社会基盤センター

概要

「組込みソフトウェア開発データ白書」では、2015年の初版発行以来、組込みソフトウェア開発のプロジェクト管理データの収集と統計的な分析を行い、その結果を公開しています。現在、累積データ件数が599件に達し、より深い分析が可能になりました。そこで、2019年版では、成功プロジェクトと失敗プロジェクトに着目して新たな分析を行いました。

「組込みソフトウェア開発データ白書2019」の新たな分析

本白書では、品質の視点から“成功したプロジェクトと失敗したプロジェクトとでは作業内容が異なる”と仮定し、プロジェクトデータの比較・分析を行っています。

一例として、以下の図表では、リリース後不具合数【予測値超過】は、リリース後不具合数【0件】や【予測値以内】の場合に比べて、アーキテクチャ設計レビューの工数密度が著しく少ない傾向が見られました。上流工程での品質の作り込みが非常に重要であることを示しています。

品質実績の評価別の工程別レビュー工数密度(図表2.2-3)

品質実績の評価別の工程別レビュー工数密度(図表2.2-3)

データによる分析・検証の重要性

このようにデータに基づいた分析結果を示すことで、組織で取り組むべき課題が可視化され、プロジェクトの失敗要因を組織的に考える姿勢が生まれるのではないでしょうか。

「組込みソフトウェア開発データ白書2019」の活用

ソフトウェア開発の作業内容等、取り組みの見直しを考えている企業や組織の方は、本白書の分析事例を参考に、自組織で蓄積した成功/失敗双方のプロジェクトデータを比較し、開発過程でどのような違いがあるのかを調べていただくとともに、データ検証の重要性を今一度考えるきっかけにしてほしいと考えています。

組込みソフトウェア開発データ白書2019

構成
1章 本書の目的と位置付け
2章 「組込みソフトウェア開発データ白書2019」のメッセージとポイント
3章 分析について
4章 収集データのプロファイル
5章 プロジェクトの主要要素の統計
6章 工数、工期、規模の関係の分析
7章 生産性の分析
8章 信頼性の分析
9章 信頼性と生産性の関係
10章 製品の特性別の分析
11章 品質評価別の分析
付録

※本白書はPDF版のみの提供です。製本版の発行予定はございません。

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更新履歴

2020年10月30日 PDF版(パスワードなし)を提供開始
2019年11月19日 公開