あらゆる産業活動においてサプライチェーンリスクの問題が顕在化しつつある昨今、サプライチェーンを構成する中小企業のサイバーセキュリティ対策を進めることは喫緊の課題です。「2016年度中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査報告書 」によると、60%以上の中小企業は情報セキュリティ対策が十分ではないと認識しており、具体的な対策を実践する場合には、「どこからどう実施してよいかわからない」を挙げる企業が多く、中小企業がセキュリティ対策に取り組む上での障壁の一つとなっています。
中小企業のセキュリティ対策水準を向上するため、自社に適したサイバーセキュリティ対策製品・サービスの導入により具体的対策の実践を促すことの有効性は疑う余地がありません。
一方で、多くの中小企業はITやサイバーセキュリティに関する知識が乏しいため、どのようなセキュリティ対策が必要であるか、その対策上どのような製品・サービスを導入することが効果的であるか等を自ら判断できるとは言い難い状況にあります。
このような状況の下、中小企業のサイバーセキュリティ対策を促すためには、中小企業でも扱いやすい製品・サービスについて、導入や運用することで得られる効果、費用、利用のし易さ、課題等についてわかりやすく提示する必要があります。
本事業では、中小企業における製品・サービス選びの一助となる情報を提示するために有効なプラットフォームの構築に向けた実現可能性調査を実施します。