更新日:2012年 9月13日
ここでは、はじめて認証を申請する方や申請を検討している方に対し、申請の事前準備や申請手順について概要を理解いただくための情報を提供しています。
本制度では、製品やシステムのセキュリティ機能を国際的な規格に沿って評価します。 評価は、製品のセキュリティ機能を提供するもの(開発者)が、それを利用するもの(調達者)に対してセキュリティ機能の使用目的や使用条件などのセキュリティ目標を明確にし、第三者(評価機関)がそのセキュリティ目標を達成するのに妥当な機能及び実装であることを検査します。
セキュリティ評価の意義は、その製品やシステムのセキュリティ機能について、利用者にその目的と環境を伝えることで、安全な使用を促し、また第三者評価を通じて製品使用に対する安心を与えるものとなります。
また、本制度での認証結果はCCRAという国際的なアレンジメントに基づき、CCRA加盟国で相互に承認されることになりますので、たとえば他国で製品調達要件としてCCの認証取得を要求されている場合には、わが国での認証取得結果を利用できることになります。
それ以外にも、セキュリティ評価は、IT及びセキュリティの専門家が行うため、貴社では気が付かなかった製品の脆弱性につながりかねない製品開発環境や開発手順等の懸念事項を洗い出す効果もあります。一度評価を受けて認証を取得し、その経験を生かして自らが安全な開発サイクルを作り上げるという利用方法もあります。
対象はセキュリティ機能を持つIT製品やシステムです。ただし、認証申請にあたり、貴社で申請する製品を評価可能な評価機関が必要となります。特に特定の分野での特殊な技術や設備を必要とするような場合、評価機関が対応できない場合がありますので、事前に各評価機関にお問い合わせください。
評価は、セキュリティ機能のふるまいだけではなく、証拠資料としてその設計、開発環境、マニュアルなども対象となります。どのような証拠資料をどれだけ厳密に検査するかは、どの評価保証コンポーネントを選択するかによって異なります。これらの評価の範囲は調達者が要求仕様として示すものです。
また、製品開発者みずからがどのような環境で、どのような脅威から何を守るのかというセキュリティ目標を明確にし、消費者にアピールすべき適切な評価内容を決定することもできます。この決定は、コストに大きく影響をしますので、意味のあるかつ過度にならない評価保証のレベルを慎重に検討してください。評価の範囲の決定については「PPを用いない認証申請におけるTOE決定に係る指針」を参照してください。
有効でコスト的にも適切な認証取得のためには、申請者はセキュリティ評価基準(Common Criteria)の理解は不可欠です。しかし、規格書のすべてを理解することは困難なことです。まずは、申請にあたって必要となる、評価する製品のセキュリティ目標を正しく伝えること(ST作成)と、効果的な評価保証のレベルを決定すること(評価保証コンポーネントの概要)について、規格書を参照し概要を把握しましょう。評価フェーズでは、必要に応じて評価者などに規格の内容を確認してください。また、JISECではセミナーなども実施しておりますので、是非ご利用ください。