2021年度未踏ターゲット事業公募結果について

IPA（独立行政法人情報処理推進機構、理事長：富田達夫）は、2021年度未踏ターゲット事業の提案テーマについて、プロジェクトマネージャー（以下「PM」という。）を含む審査員による審査及び事業審査委員会での審議の結果を踏まえ、9件を実施プロジェクトとして採択（採択者数：13名）しました。なお9件のうち2件は、昨年度実施したプロジェクトの発展的な内容である「応用・実用化枠」での採択です。

本事業は「次世代（非ノイマン型）計算機」のうち、「アニーリングマシン」や「ゲート式量子コンピュータ」を活用したソフトウェア開発に強い関心を持つ人材から提案プロジェクトを募集し、採択者は量子コンピューティング技術に関する専門的な助言、指導を担当するPMの指導のもと、自らの提案プロジェクトを実施します。

今回採択したプロジェクト名および採択者名は、本ウェブページの下方をご参照ください。また、各プロジェクトの概要、採択理由および採択金額などについては、各プロジェクト名からのリンク先ページでご覧いただけます。

2021年度未踏ターゲット事業採択プロジェクトについて

「2021年度未踏ターゲット事業」の採択プロジェクトは以下の9件です（区分1：4件、区分2：5件）。各採択プロジェクトの概要は、プロジェクト名のリンクよりご覧ください。

【区分1】アニーリングマシン向けソフトウェア開発

田中宗PM担当プロジェクト 採択数：1件

• 建築パラメトリックデザインのための対話的動線計画最適化

棚橋耕太郎PM担当プロジェクト 採択数：1件

• 組合せ最適化問題とQBoostを融合させた汎用機械学習モデルの開発

田村亮PM担当プロジェクト 採択数：2件

• アニーリングマシンを用いたエネルギー利用最適化

• アニーリングマシン体験学習型Webアプリの開発

【区分2】ゲート式量子コンピュータ向けソフトウェア開発

徳永裕己PM担当プロジェクト 採択数：2件

• オープンソースの量子コンピュータ・クラウド基盤開発

• NISQデバイス向けの最適VQE設計アルゴリズムの開発

藤井啓祐PM担当プロジェクト 採択数：2件

• バミューダン・オプションの価格および感応度評価に用いる量子深層学習ツールの開発

• 古典・量子ハイブリッドな高機能プログラミング言語の設計及び処理系の開発

山本直樹PM担当プロジェクト 採択数：1件

• 量子回路設計に向けた量子部分観測マルコフ決定過程(Q-POMDP)手法の開発