デジタル人材の育成

未踏ターゲット事業:2021年度採択プロジェクト概要(武笠PJ)

最終更新日:2021年5月28日

1.担当プロジェクトマネージャー

  • 田村亮(国立研究開発法人 物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 主任研究員/東京大学 大学院新領域創成科学研究科 講師)

2.採択者氏名

  • 武笠 陽介(早稲田大学 大学院基幹理工学研究科)

3.採択金額

  • 3,600,000円

4.プロジェクト名

  • アニーリングマシン体験学習型Webアプリの開発

5.応募枠

  • 応用・実用化枠

6.関連Webサイト

7.申請プロジェクト概要

アニーリングマシンは従来の古典コンピュータでは現実的な時間で最適解を求めるのが困難とされる組合せ最適化問題に対して効果的な計算技術として注目を集めているが、利用方法の複雑さや専門性の高さによって参入障壁が高くなっており、ユーザがまだまだ少ないという課題が生じている。この課題に対して昨年度のプロジェクトでは、アニーリングマシンを体験できるデモアプリやチュートリアルを提供するWebアプリ「ANCAR」を開発した。

今年度のプロジェクトでは、ユーザがコンテンツを投稿可能なシステムや、アニーリングに関するプログラミングに誘導するシステムを追加し、Webサービスとして成長させることを目指す。アニーリングマシンの「ユーザ層の拡大」と「ユーザのレベルアップ」を実現するような環境を提供し、最終的にユーザによる知見の共有や関連技術の開発によってアニーリングマシンのコミュニティ活性化が期待される。

8.採択理由

アニーリングマシンを手軽に体験することのできるWebアプリを開発するプロジェクトである。

本プロジェクトは、昨年度の未踏ターゲット「アニーリングマシン向け開発支援用GUIアプリケーションの開発」の応用実用化枠としての提案である。昨年度に既に素晴らしいアプリケーションを作成し公開しているが、今年度もプロジェクトを実施することで、さらにユーザ層が増加するアプリにアップデートできると確信が持てる提案であった。ユーザによる投稿が可能となり、これまで未踏ターゲットで作成されてきたアルゴリズムを紹介することも可能となるということで、アニーリングコマシンミュニティの拡大に寄与できるアプリケーションになると期待している。

また、プログラミングレイヤーにレベルアップさせるシステムの開発は、非常にチャレンジングな課題であり、武笠さんならではのアプリの完成を期待します。

更新履歴

  • 2021年5月28日

    2021年度未踏未踏ターゲット事業:武笠プロジェクト概要を掲載しました。