デジタル人材の育成
最終更新日:2021年5月28日
2016年にIBMが量子コンピュータの実機をクラウド・サービスとして公開してから、巨大IT企業やスタートアップによる量子コンピュータのクラウド・サービスが増加している。しかし、日本で実機をクラウド・サービスとして公開した事例は無く、触れるアプリケーションもほとんど存在しないため、一般の方からはまだまだ遠い存在である。
本プロジェクトは、標準的な機能を有し、運用の手間が少なく、拡張しやすい量子コンピュータのクラウド・サービスをオープンソース・ソフトウェアとして開発する。本プロジェクトを利用することで、量子コンピュータをクラウド・サービスとして公開しやすくなる。また、ソースコードだけではなく、「設計」「そのように設計した理由」「開発の過程で得たノウハウ」も公開する。これにより、触れる量子コンピュータのアプリケーションを公開する事例が増え、量子コンピュータがもっと身近になることを期待している。
量子コンピュータのためのクラウド基盤は今後、種々のデバイスによる量子コンピュータが続々と出てきたときに求められるタイムリーで重要な開発課題であり、社会性、具体性もあり未踏の開発としてふさわしいと言える。
今後の分野の発展を意識した波及効果も考えている。
このクラウド基盤がどこまで汎用的で使い勝手の良いものになるかについては、デバイスAPIにおける繋がりが検討ポイントとなりそうであり工夫を期待したい。
2021年5月28日
2021年度未踏未踏ターゲット事業:束野プロジェクト概要を掲載しました。