デジタル人材の育成

広島市役所 坂本 昌宏 様

公開日:2021年12月9日

最終更新日:2024年2月27日

  • 広島市役所 坂本 昌宏 様

情報処理安全確保支援士(登録セキスぺ)は信頼される情報技術の専門家

私は民間企業でシステムエンジニアとして経験を積んだ後、広島市役所に入庁し、現在は情報システムの円滑な導入や運用、各事業者から提出される積算の妥当性を審査するといったPMO業務を主に担当しています。また、必ずしもIT系を志向する人材が集まるわけではない地方自治体という職場の特殊性を踏まえ、今後必要とされるDXの推進や活用ができる行政職員を育成するための、研修コースの設計及び提供に取り組んでいます。

これらの業務を通じて、他の職員から情報の専門家として頼りにされていると感じる時、職場課題を解決できるシステムの導入が実現できた時、私が実施する研修を受講することで情報技術そのものに興味を持ったと言ってもらえた時などは今の業務に就いてよかったと感じます。
国家資格保持者である登録セキスペとなることで、単なる情報部門の公務員ではなく、信頼できる情報技術の専門家とみなされるようになったと思います。また、名刺に資格名称を記載し、徽章を着用して業務にあたることで、組織の内外において技術的に深い話題や幅広い情報を得られる機会が増えたように感じています。

行政分野でのセキュリティ人材育成・活用促進を目指す

官民問わずSociety5.0やDXの推進・活用の必要性が高まる一方、それを実現するためのIT・セキュリティ人材は未だ不足していると言われています。変化の激しいIT技術の世界で、最新の知識・スキルを有し、自身の組織をきちんと理解し、適切なリスク分析および評価、対策を実施していく人材が求められています。
私自身も、これまで登録セキスペとして事業所管課の課題に応じて適切なリスクアセスメントを実施し、クラウドサービスを安全かつ有効に活用し、業務課題の解決促進などを行ってきました。今後も住民にとって安心・安全・便利な社会の実現に向けて、登録セキスペとして貢献していきたいと思います。

また、直接住民と接し、多数の個人情報を扱う地方自治体職員に対して、安全・安心な社会を実現するために不可欠な人材を育成するためのeラーニング教材等の作成に取り組み、行政職員の情報リテラシーの向上及び行政分野における情報処理技術者の育成や活用にも貢献していきたいと考えています。
民問わずSociety5.0やDXの推進・活用の必要性が高まる一方、それを実現するためのIT・セキュリティ人材は未だ不足していると言われています。変化の激しいIT技術の世界で、最新の知識・スキルを有し、自身の組織をきちんと理解し、適切なリスク分析および評価、対策を実施していく人材が求められています。

これから登録セキスペを目指す方へのアドバイス

登録セキスペを目指すための学習を通じて、セキュリティ人材として確かな知識を身に付けることができます。

また、資格維持のために義務付けられた講習を通じて定期的に知識の見直しが行えることも大きなメリットです。
今後、登録セキスペのような確かな知識・スキルを持った人材が必要となり、官民問わず活躍の機会は広がってくると思います。
登録セキスペとなることで単にIT関連の業務経験者というだけでなく、国家試験で能力が担保された確かな知識・スキルを持った人材であり、社会にとって重要な人材とみなされるようになると思います。
これから資格取得を目指す方は是非頑張ってください。