デジタル人材の育成
安村 通晃(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)
チーフクリエータ
伊藤 勝悟(首都大学東京 システムデザイン学部 経営システムデザインコース)
コクリエータ
なし
本提案ではスタンプカードによる低コストなマーケティング分析ツールを開発する。
今までICカードなどによるマーケティング分析ツールの導入は、一定規模以上の資金を有する企業にしかできないものであった。しかし、低コストなマーケティング分析ツールが開発されれば、小規模な小売業者の集合体でも低コストで高度なマーケティング分析ツールを手に入れることができるようになる。
本提案では商店街での利用を想定している。近年、商店街の衰退の話は盛んにメディアに取り上げられているが、その中でも活性化の事例としてスタンプカードやポイントカードの利用、イベントの利用というものは実績がある。低コストなマーケティング分析ツールが開発されれば、活性化のためのツールとしてマーケティング分析が選択可能となる。また、スタンプカードを用いることにより商店街に対して高い親和性が期待される。
買い物のポイント積算などに使うスタンプカードを、複数の商店にて利用するシーンで顧客に使ってもらい、スタンプが押されたカードを画像認識することとそれに基づきデータ分析を行なうことにより、マーケティングに用いるシステムの提案と試作。地方の商店街で実証実験を行なう計画もあるという。本システムはローコストでマーケティング分析が行なえるものであり、これが充分に機能すれば、地域活性化の有効なツールになる可能性がある。この開発には協力会社があるが、伊藤君が主導権をもって開発を行なっていって欲しい。