デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業(ユース):2009年度下期採択プロジェクト概要(竹田PJ)

1.担当プロジェクトマネージャー

首藤 一幸PM(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 准教授)

2.採択者氏名

  • チーフクリエータ
    竹田 周平(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)

  • コクリエータ
    高橋 征資(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)

  • コクリエータ
    公文 悠人(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)

3.未踏プロジェクト管理組織

  • 株式会社メルコホールディングス

4.採択金額

  • 3,000,000円

5.テーマ名

  • オリジナル3Dキャラクタ自動生成システムの開発

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請テーマ概要

本提案では、顔写真を用いたオリジナル3Dキャラクタ自動生成システムの開発を行う。オリジナル3Dキャラクタ自動生成システムとは、ユーザの所有する任意の顔写真を画像解析し特徴を抽出しデフォルメすることで、その人物をモチーフとした3Dキャラクタを自動で生成するシステムである。

本提案の背景の一つとして、近年の3Dプリンタの存在があげられる。近年3Dプリンタは低価格化が進み、今後数年のうちに個人でも家庭で3Dプリントを楽しめる可能性が考えられる。そこで、このシステムによって生成されたキャラクタを出力することによって、誰にでもオリジナルフィギュアを容易に作成することが実現可能である。また、このシステムは顔写真一枚でキャラクタライズすることが可能であるため、対象は自分自身だけでなく親族や友人など様々な人物が考えられる。それらのキャラクタや出力されたオリジナルフィギュアはマスプロダクツが氾濫する現代で、個人の価値を尊重する新しい価値を提示する。

8.採択理由

顔写真を元にして、その人の顔のデフォルメ3Dモデルを(半)自動生成しようという提案である。

自動生成技術の追求もさることながら、この提案の肝は、それを誰でも楽しめる形で提供することである。ソフトウェアやウェブ上のサービスとして提供し、それによって、誰でも3D似顔絵の作成・修整・交換を楽しめるようにする。家族や仲間うちで交換し合うという楽しみもあろうし、3Dプリンタで出力することで触れる形でのプレゼントともなる。 こういった新しい形のコミュニケーションを創出し得る提案である。