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2009年度下期 採択案件概要

1.担当PM

 加藤 和彦PM(筑波大学 大学院システム情報工学研究科 教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:関 治之(株式会社シリウステクノロジーズ)

 コクリエータ:Daniel Kastl(フリー)

 コクリエータ:Anton Patrushev(合同会社Georepublic Japan)

3.未踏プロジェクト管理組織

 株式会社オープンテクノロジーズ

4.採択金額

 7,000,000円

5.テーマ名

 オープンソース技術を利用したモビリティマネジメント基盤の開発

6.関連Webサイト

 なし

7.申請テーマ概要

 郊外都市や農村部における公共交通機関は、近年環境面や経済面において重要な問題に直面しています。 過度のマイカー依存が進んだ社会は非経済的かつ環境面への負荷も高く、効率的ではありません。 そのような状況の元、交通機関の運用状況や利用者の意識を適切にマネジメントすることで、自動車の利用を極力減らしつつ利用者の移動性(モビリティ)を確保する、「モビリティ・マネジメント」の重要性が高まっています。

 本提案では、オープンソースソフトウェアを利用し、モビリティ・マネジメントをサポートする為のシステム基盤を作ることを提案しています。

 モビリティ・マネジメントには、A)コミュニケーション施策 を中心としつつ、B)交通整備・運用改善施策、C)モビリティ・マネジメント主体の組織化 という2つの施策を同時に行うことで、移動手段に関する意識や行動を変容させることが求められますが、オープンソースソフトウェアを利用することで、B の交通整備・運用改善施策を適切に計画するための基盤を作り、A) のコミュニケーションへの影響を与え改善することが可能となります。

 最終目的の達成まではいくつかのフェーズ分けがされておりますが、本提案プロジェクトの範囲でもある第一フェーズでは、利用者の提示した移動需要に応じて、最適化されたルート提示を行うライブラリを構築し、特定の利用シーンを想定したプロトタイプアプリケーションとシュミレーション環境を整えるまでをアウトプットとしています。

8.採択理由

 オープンソースソフトウェア(OSS)を巧みに組み合わせて、自動車等の移動手段を最適に有効利用する、モビリティマネジメントの基盤システムを構築しようとする提案である。地図も含めて、質の高いオープンソースプロジェクトの成果を活用しようとしている。単にOSSを活用するのみならず、チーフクリエータおよびコクリエータのいずれもが、OSS活動に積極的に寄与してきた実績を有する。特に本開発の中核ソフトウェアである最適ルーティングを行うソフトウェアpgRoutingは、コクリエータがメイン開発者を務めている。単なる方式提案に留まらず、オープンソース・コンセプトを発展させ、自治体等、社会に普及させていくための将来的な方策を見据えた開発計画を立てており、採択に値すると判定した。

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