デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業(本体):2009年度上期採択プロジェクト概要(藤森PJ)

1.担当プロジェクトマネージャー

石黒 浩(大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 教授)

2.採択者氏名

  • チーフクリエータ
    藤森 一夫(株式会社イーガー 新規事業開発部 社員)

  • コクリエータ
    なし

3.未踏プロジェクト管理組織

  • オムロンソフトウェア株式会社

4.採択金額

  • 7,000,000円

5.テーマ名

  • 人識別を用いた広告ロボット用モーションエディタプログラム開発

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請テーマ概要

概要・目的

従来の広告において、不特定多数に対し一方的な商品宣伝を行う手段が大方を占めている。例えば、折り込みチラシや街頭に掲示されているポスター等がその一例である。

この場合、女性に対し、女性が余り有益としない宣伝(髭剃りシェーバー等)を行ったとしても余り効果が見込めない。また、近年では不必要な情報が溢れ、いわゆる情報洪水が発生している。

こうした状況を改善する為、人識別機能やセンサなどRT(ロボットテクノロジー)を用い、その人に対し効果的な広告方法を考える必要がある。

本プロジェクトではこのような人識別機能を用い、最適な製品を宣伝する効果的な広告活動を行うロボットを、ロボットに精通しない人でも簡単な操作で、広告を行うロボットを制御できる広告ロボット用モーションエディタプログラムを開発する。

成果物

ロボットに精通していない人が簡単に操作できる広告ロボット用モーションエディタプログラム。

  1. 人の固有識別を行い、その人に最適な商品を選択し、動きなどを付加した宣伝を可能にする。
  2. 蓄積された商品データベースからの抽出を行う。
  3. 広告の内容に拠ったロボットの動きを実現する。
  4. 映像と同期した動きを可能にするデータフォーマットにて実行する。
  5. 素人でも扱いが容易なインタフェースを実現する。
  6. ロボット専用制御コマンドへの変換を可能にする。
将来性

本提案の実現化により、各店舗において、お客の特徴を捉えた訴求力の高い広告“ロボットアドバタイジング”を行う事で販売促進が期待できる。ターゲットは店舗関係者などである。特にロボットに精通していない人でも容易に扱える事により、ロボットを用いた広告市場が創生できると考えられる。

8.採択理由

現在のロボット技術に見合った目的とソフトウェア開発である。ロボットの普及促進においても期待できる。