デジタル人材の育成
本提案はWeb上に配置したコンテンツ部品に対して,ユーザとのインタラクションやアニメーション効果のような動的処理をカジュアルに記述し,また実行可能とするWebアプリケーション「progr(プロガー)」の開発を目的とする.
ユーザはWeb上の編集フォーム上にJavaScriptを用いてプログラムを記述する.コンテンツ部品はWebページ上の任意の位置にドラッグ&ドロップで配置する.ユーザが配置とプログラミングを終えると,コンテンツ部品はそのまま動的コンテンツとして実行可能となる.progrの特徴は,ユーザがふと思いついたアイデアを,インストールやアップロードなどの手間が極力省かれ,なおかつ実際の実行環境でもあるWeb上においてそのままクイックハックし,動作を確認しながらWebコンテンツを制作できる点にある.
Blogは文章コンテンツの大衆化を推し進めた.progrは動的コンテンツの流通を加速し,プログラミングの裾野を広げるものと期待できる.
人とのインタラクションやアニメーションを含む動的なWebコンテンツのための開発環境および実行環境を、Webアプリケーションとして実現することを目指している。従来、BlogやWikiのようなWebアプリケーションは静的なコンテンツを制作するためのカジュアルな手段をユーザに提供してきたが、同様のカジュアルさでコンテンツに対してプログラミングを行うことは出来なかった。本提案では、文章や画像、音声、ボタンなどWeb上に配置したコンテンツ部品に対して、マウスやキーボードを用いたインタラクションや、移動や透明度アニメーション効果のような動的処理をユーザがカジュアルに記述し、また実行可能とするWebアプリケーション「progr(プロガー)」の開発を目的としている。興味深いアプローチであり採択に値する。