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未踏/セキュリティ・キャンプ

2008年度下期 採択案件概要

1.担当PM

 竹田 正幸PM(九州大学大学院 システム情報科学研究院 教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:足立 博(東京大学大学院 学際情報学府 総合分析情報学コース 越塚研究室 修士1年)

 コクリエータ:なし

3.未踏プロジェクト管理組織

 株式会社ゼータ

4.採択金額

 5,000,000円

5.テーマ名

 街角ネット世界コミルバの開発

6.関連Webサイト

7.申請テーマ概要

 [ネットは孤独な世界?]
 「ネット世界は、ちょっと寂しい。」 インターネットを使っていて、そんなことをふと感じたことはないですか?それはネット世界に、実際の街角で周りの人々と触れ合うような、臨場感が欠けている事が大きな要因だと考えられます。臨場感の欠如は、現在のネット世界が過去を探して閲覧することに特化していることが原因です。たとえば、ネット世界の入り口である検索エンジンは、数日かけて分析を終えた昔のページしか検索対象にできず、また閲覧中のページ上でのコミュニケーションも、各ページが独自に用意するコメント欄などの機能に依存しており、汎用的なコミュニケーションツールは確立されていません。まるで誰もいない図書館で、膨大な書物から目的の本を探し出して閲覧し、書き込み欄のある本にコメントを書き足す孤独な行為を繰り返しているようなものです。でも、実際のネット世界は本当に誰もいない図書館のようなものなのでしょうか? いいえ、ネット世界には今も多くの人々が参加しています。ある調査によると2007年1月時点で既にネット人口は7億4700万人に達しているそうです。ネット世界には誰もいないのではなく、誰もいないように見えているだけなのです。

 [ネット世界の人々を可視化で生まれる街角感]
 ネット世界に誰もいないように見えているだけならば、見えるようにするだけで、まるで街角を歩いている時のように、周りの人々とリアルタイムに触れ合えるようになります。 本システム「コミルバ」ではブラウザで閲覧中のページ上に、同じページを見ている他のユーザをアバターとして表示することで、街角感を実現します。加えて、ページへのコメントの書き置き機能や、人探しシステムなどITの特色を生かすことで、街角感を増強し更なる交流を促進します。

 [集合ログを使った検索エンジンの出現]
 検索エンジン,SNS,ウィキに代表される、不特定多数の知識を収集し「集合知」を形成し、サービスを展開する方式はWeb2.0と称され、世間に支持されてきました。「コミルバ」はアバターを表示し、街角感を実現する上で、不特定多数のネット上の行動ログを収集できます。そこで、この不特定多数の行動ログを収集し「集合ログ」を形成し、新たなサービスを展開することにしました。特にネット世界の入り口である検索エンジンにこの「集合ログ」を適用することで、多くの人々が閲覧している注目度の高いページをリアルタイムに検出できるようになります。話題の移り変わりの早いネット世界において、結果に反映されるまで数日かかる今までの検索エンジンでは新しい情報に対応しきれていません。「コミルバ」はリアルタイムランキングという現在の検索エンジンが未踏の領域に打って出ようとしているのです。

8.採択理由

 「集合知」に対比させた「集合ログ」を用いたWebサービスを提供しようというユニークな提案であり、未踏性は高い。PMの掲げた基準にもよく合うものと判断し、採択した。

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