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未踏/セキュリティ・キャンプ

2008年度下期 採択案件概要

1.担当PM

 加藤 和彦PM(筑波大学 大学院システム情報工学研究科 教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:生田 昇(株式会社 インフォテクト 代表取締役)

 コクリエータ:なし

3.未踏プロジェクト管理組織

 株式会社オープンテクノロジーズ

4.採択金額

 7,000,000円

5.テーマ名

 リバースプロクシーを用いた消費電力自動最適化サーバシステム

6.関連Webサイト

 なし

7.申請テーマ概要

 本提案は、リバースプロクシーサーバを用いて、アクセス状況に応じた負荷分散の最適化を行い、電力消費量の最適化と、仮にサーバのどれかに故障などが生じても他のサーバでカバーするサステイナブルなシステムの構築とを同時に実現するものである。
 現在、企業のITシステムにおいては、無停止であることが厳しく求められている。サーバの停止はその企業の信頼を大きく失墜させるからである。この目的を実現するため、システムを冗長化したり、クラスターを作成して負荷分散させたりということが一般に行われる。
 負荷分散システムは、負荷が最も高い状況に耐えられるように設計されるが、多くの場合、負荷が最も高い状況は短時間しか継続せず、ほとんどの時間はそれよりはるかに低い負荷しかかからない。たとえば企業のWebシステムでは、夜間には極めて少ないアクセスしかないことが多い。このような状況で、サーバ群内の全てのマシンを動かしておくのは無駄が多い。こういったシステムは、稼働率の低い機器が多数あり、全体で多くの電力を消費することになって、環境への負荷が高い。
 そこで、Webサーバ群を、データを中継する機能だけを持つリバースプロクシーサーバと、実際の処理を行うサーバとに分離し、リバースプロクシーサーバで得られる負荷に応じて、稼動させるサーバの数を動的に変化させる。これにより、消費電力は時々刻々の負荷に応じたものに最適化される。また、このようなシステムは、どれかのサーバがダウンしても他のサーバで処理を代行させることが可能で、サステイナブルなシステムにできる。更に、外部からはリバースプロクシーサーバしか見えないため、セキュリティの点でも優れたシステムとなる。

8.採択理由

 クラスタサーバのシステムで,アクセス状況に応じた負荷分散を行う際に,電力消費量に関して最適化を行うことで省電力を図ることを目指している.また,システム要素の故障についても対処が施されている.詳細な設計が既に行われており,事前準備は十分になされていると評価できる.これまでの開発実績も十分に有していることが,ヒアリングからも察せられた.よって採択と判定する.

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