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2008年度上期(未踏ユース) 採択案件概要

1.担当PM

 竹内 郁雄PM(東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:松田 聖大(慶應義塾大学環境情報学部4年)

 コクリエータ:なし

3.未踏ユースプロジェクト管理組織

 株式会社 創夢

4.採択金額

 3,000,000円

5.テーマ名

 Web文字画像化と行内レイアウトシステムの開発

6.関連Webサイト

 なし

7.申請テーマ概要

 Web上の文字の外観は閲覧環境に任されており、制作者の意図するフォントを自由に用いることができない。また、これまでの手作業による文字画像の使用は、BlogやCMSといった更新頻度の高い動的なコンテンツを扱う手法が普及してきた今では難しい。
本プロジェクトでは、既存のWebモデルに対して透過的に文字画像の生成と置換、行内レイアウトを行うシステムを提案する。これにより、Web上において閲覧環境に関わらないフォント指定と、タイポグラフィとしての高度なレイアウトの実現を目指す。

8.採択理由

 タイトルだけからは実体のわかりにくいプロジェクトだが、要するにWebページ制作者の自在闊達なフォントデザインをどのブラウザでも表現でき、しかもそれがテキスト情報としてきちんと扱えて、レイアウトやコピー・ペーストがWebブラウザでできるようにするということである。まだ誰でもいろいろなフォントを自由に使えるわけではないにしても、たとえば、自分のblogの見栄えをよくするための手軽な手段となるだろう。
松田君の大学入学のころからのフォントへの拘りは相当のものである。これが、しっかりとした提案に結び付いた。すなわち、松田君自身の「ライフワーク」というか「怨念」からの提案であり、インセンティブがきわめて高い。実際、この提案の骨子はすでに2年前に固まっており、しっかりした研究報告書がある。当然、現時点での簡単なデモでもその効果を目の当たりにすることができた。このプロジェクトでは、これまでの積み上げをベースにして、ドキュメントのしっかりした一般公開ソフトウェアに仕上げることになる。類似のものに対するアドバンテージははっきりしている。
松田君はデザインの勉強をしているというだけあって、文書、プレゼンなど、スッキリしたエレガンスを感じさせる。一般公開でもそのセンスを披露してくれるであろう。上に冗談めかして「怨念」と書いたが、それはどこ吹く風、どことなく飄々とした自然体の構えに好感がもてる。なお、オーディションのときに紹介されたSIFIRというシステム名は、似た名前のものがあるので、もう一ひねり必要だろう。

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