デジタル人材の育成
古川 享(慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授)
チーフクリエータ
李 相錫(東京大学 大学院情報理工学系研究科 創造情報学専攻 竹内研究室)
コクリエータ
なし
現代は知識社会と言われ、多くの人は毎日、たくさんの知識を扱うこと、すなわち 「知的活動」を行っている。そして、その「知的活動」の大半は知識を文書に実体化して「読む」、「書き込む」、「探す」行為から成り立っている。有史以来、文書の実体化の媒介体は様々だったが、現在、一番メインなものは「紙」と、「電子ファイル」であり、人はその二つを交代に使いながら知的活動を行っている。しかし、紙と電子ファイルはそれぞれ相異なる長所と短所を持っており、円滑な知的活動をするのに大きな障害になっている。そこで、長所は融合、短所は相殺することにより、円滑な知的活動をサポートし、さらに、時間軸情報の共有で、創造力を促すことを支援するため、文書の「読み/書き込み」をするための「文書ビューア」、文書の「管理」をするための「文書管理ソフト」、文書情報の「共有」をする「履歴共有サーバー」で成り立つシステムを開発する。
電子ペーパーなどの新規性あるデバイスを利用して、「データ管理手法、データ検索」、「時間軸管理」、「データ検索」、「ユーザインタフェース」、「文書ビューアとの接続管理」、「履歴共有サーバーへの送信」など一連の文書統合管理を構築することは、意義深いと思う。