デジタル人材の育成

未踏IT人材発掘・育成事業(ユース):2009年度下期採択プロジェクト概要(大山PJ)

1.担当プロジェクトマネージャー

安村 通晃(慶應義塾大学 環境情報学部 教授)

2.採択者氏名

  • チーフクリエータ
    大山 有美(株式会社アクシオン 代表取締役)

  • コクリエータ
    なし

3.未踏プロジェクト管理組織

  • 株式会社ゴーガ

4.採択金額

  • 3,000,000円

5.テーマ名

  • 安全性に配慮したウェブ型高機能Twitterクライアント「ついてる」の開発

6.関連Webサイト

  • なし

7.申請テーマ概要

本提案では、Twitterの利用者が陥りやすい悩みや不安を解決するための、安全性に配慮したウェブ型高機能Twitterクライアント「ついてる」の開発を提案する。

「ついてる」は下記4種類の機能を有する。

  1. 操作支援機能
    Twitterを使い始めた当初は、誰をフォローしていいかもわからず、結果としてなかなか使うことを辞めてしまうことが多い。また、文字ばかりのためアカウントが誰のことなのかを判別しづらい。これらを改善する機能を開発する。

  2. 既存ユーザのための便利機能
    Twitterが楽しくなってくると、徐々にユーザー数も増加してくる。ユーザー数が増えてくると公式サイトでは、フォローしているユーザーのつぶやきをうまく把握することが難しい。また、誰かが繰り返し投稿することで、ページが占有されてしまう可能性もある。そこで、ユーザーを整理して表示する機能を開発する。

  3. 安全性を図る機能
    公式サイトでは使いづらい機能や、ユーザーの不安を払拭する機能を追加する。

  4. 関連サービスとの連携機能
    TwitterはWeb APIの充実が魅力であるため、フォロー関係を解析するような周辺サービスが充実している。これらのサイトにアプローチし、Web APIを提供してもらうことでサービス内に取り込みたい。一方で、周辺サービスを提供するサイトにもユーザーを誘導するしくみを提供し、相互発展の環境を築いていきたい。

8.採択理由

現在、利用者が急増しつつあるTwitterのヘビーユーザーでもある提案者が、日頃から感じているTwitterの安全性の課題や使いにくさなどに対処して新たなTwitterクライアントを構築しようと言う提案。すでに、簡単な機能は実装を開始している。Twitterの初心者を対象としたものであるのは視点として良い。Twitterの使用実績が多く、体験に基づいた提案である点も良い。未踏期間中にどこまで開発していくのか、目標をしっかり立ててやっていって欲しい。実用的なレベルまで仕上げることができれば、かなりのユーザーがつく可能性もある。できれば期間中にベータ公開をして、ユーザーからのフィードバックを元にさらに良いものに仕上げていくことが期待される。競合が多い分野であり、ぜひ頑張って欲しい。