HOME >> 未踏 >> 2009年度 >> 2009年度下期未踏ユース 公募結果 >> 2009年度下期未踏IT人材発掘・育成事業(未踏ユース)採択案件概要

2009年度下期未踏IT人材発掘・育成事業(未踏ユース) 採択案件概要

1.担当PM

 首藤 一幸PM(東京工業大学 大学院情報理工学研究科 数理・計算科学専攻 准教授)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:家室 証(東京大学大学院 情報理工学系研究科 システム情報学専攻)

 コクリエータ:なし

3.未踏プロジェクト管理組織

 リトルスタジオインク株式会社

4.採択金額

 3,000,000円

5.テーマ名

 触覚を伴うCGモデルの作成・体験システムの開発

6.関連Webサイト

 なし

7.申請テーマ概要

 本テーマの目的は、3Dのモデルを実空間中で絵を描くような感覚で生成し、さらに生成したモデルを触ることが可能なシステムの構築である。ユーザがペン型の触覚ディスプレイを把持し、ブース内の空間中で手を動かすと、モーショントラックカメラによってユーザの手の軌跡が計測、それに応じてリアルタイムに3Dのモデルを生成する。このモデルを描くプロセスにおいて、触覚ディスプレイによる触覚の提示と立体プロジェクタによる立体映像の提示を同時に行うことにより、ユーザに対してあたかも実空間に3Dのモデルを描いたような感覚を提供する。また、生成したモデルとペン型デバイスの衝突により生じる力を物理シミュレーションにより算出し、ペン型触覚ディスプレイを用いて力覚フィードバックを行うことにより、モデルを触った感覚を提示する。

 本システムにより、球や立方体等の形状の配置や、形状間のジョイントの接続等の操作による3Dモデルの作成を、三次元空間中に絵を描くような感覚で直感的に行うことが可能になる。それと同時に、作成したモデルが触れるようになることにより、モデルの検証を作成と並行してリアルタイム行うことが可能になり、モデリングの支援が行える。また、従来のように作成した3Dモデルをただ見るだけに留まらず、触って体験することが可能となり、新しい表現の形としての応用が見込める。

8.採択理由

 実空間中で絵を描くような感覚でコンピュータ上の3Dモデルを生成できる絵描き/モデリングツールを作るという提案である。家室君はこれまで所属研究室にて実空間中の位置を指し示すことができるペン型デバイスを開発してきており、入力装置としてこれを使う予定である。

 肝は、絵を描くような感覚を、どうやって、どの程度達成できるか、だろう。ペンやマウスなど平面上の位置入力デバイスを用いる方式(例:Teddy)でのお絵描き感覚が当面の目標である。入力デバイスの強みは、ペンの姿勢をとれることや、また特に利用者に触覚を感じさせられるところにあるので、お絵描きツールでこういった強みを活かさない手はない。

 家室君はこれまで、SIGGRAPH E-Techや東京ゲームショウをはじめ国内外でこのデバイスを積極的に展示・発表してきている。この外向きの情熱をツール開発・アピールにぶつけて、ああできたね、ということ以上の驚きを私達に与えてくれると信じている。