HOME未踏/セキュリティ・キャンプ2008年度下期 採択案件概要

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未踏/セキュリティ・キャンプ

2008年度下期 採択案件概要

1.担当PM

 勝屋 久PM(Venture BEAT Project 主宰)

2.採択者氏名

 チーフクリエータ:山添 隆文(株式会社NTTドコモ東海支社 ビジネス事業本部ビジネスシステム開発部 ・一般社員)

 コクリエータ:なし

3.未踏プロジェクト管理組織

 日本エンジェルズ・インベストメント株式会社

4.採択金額

 4,000,000円

5.テーマ名

 画像認識に特化した物理シミュレーションエンジンとUIの開発

6.関連Webサイト

7.申請テーマ概要

 現在、物理シミュレーション技術が発展しつつある。また、カメラからの入力に対しての反応を画像認識によりリアルタイムで提示するシステムが多く開発されている。しかし、現状利用されているシステムは単純に画像に反応するだけであり、挙動としての現実感が少なく、操作性も悪い。
 そこで物理シミュレーションにより実際の挙動を再現した物体の操作を画像認識で行うで、感覚的な操作が可能となり、挙動に不自然さを感じることも少なくなることが期待できる。しかし、既存の物理シミュレーション技術をそのまま画像認識での操作に適用した場合、画像認識を単純に行っただけでは映像中の物体操作に対するフィードバックがないため、操作手段(例:カメラの前に置いた手)の形状が変化したり大きく動いたりすることで、映像中の操作対象を操作手段が覆われたり、貫通したりする。また、操作手段を検出する際に画像にあらわれたノイズの影響を操作対象が大きく受けてしまう。
 本プロジェクトでは上記問題を解決するために、画像認識での操作に特化したアルゴリズムによる物理シミュレーションエンジンを開発する。また、剛体の挙動によるユーザインタフェースのほか、弾性体・流体等の挙動を応用することで従来にない操作感のユーザーインタフェースを実現する。
 現状、基礎部分として二次元剛体の挙動を画像認識により操作する技術を確立しており、この技術を用いて映像作品を2008年1月に作成、動画共有サイト「ニコニコ動画」で発表し、「ニコニコ動画」の全作品中の一日あたりの再生数記録(299,185再生)となり好評を博した。
 また、弾性体、流体の操作への拡張についても独自の技術・ノウハウを保有しており、開発にあったってはこれを応用する。

8.採択理由

 本提案プロジェクトである画像認識を特化した物理シュミレーションエンジンとUIは従来手法とは異なるアプローチの独自技術で、今までないようなUIを実現する提案である。将来はデジタルエンターティメント分野だけでなく、ウエアラブルコンピューティングなどとビジネスオポチュニティの可能性を見越して、非常に挑戦的であるが試みる価値があり、未踏のテーマとしても良いと考えられる。

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