
IPA未踏事業は「TechGALA Japan(テックガラ ジャパン)」に参加し、カンファレンスへの登壇と、サイドイベント「未踏MEET UP! in 愛知」を開催しました。

TechGALAとは?
一般社団法人中部経済連合会、名古屋大学、愛知県、名古屋市、浜松市等で構成された、愛知、名古屋、浜松地域のスタートアップ・エコシステムの形成を目指す「Central Japan Startup Ecosystem Consortium」が主催するグローバルイベントで、今回が初の開催となります。2025年2月4日から6日にかけて名古屋地区を中心に開催され、登壇者数400名以上、出展社数140 社、参加登録者数5,000名を達成。栄や鶴舞地域を中心としたカンファレンスや展示のほか、90件以上のサイドイベントが各所で開催されました。
東海地区の人にも伝えたい! PMと未踏修了生が語る未踏事業の魅力
TechGALA開催3日目のメイン会場は、鶴舞地区にあるオープンイノベーション拠点STATION Ai。「テクノロジーで社会を変える未踏的人材とその育成」と題して未踏事業の紹介を行うカンファレンスが開催されました。会場は立ち見客も出る盛況ぶり。未踏事業プロジェクトマネージャー(PM)と修了生が語る「生の未踏」に多くの方が興味を持って聞き入っていました。
菊池龍佑氏(経済産業省)の未踏事業概要説明に続き、未踏PMが登壇して未踏事業の特徴や成果を紹介しました。人材育成にかける思いや信念を各PMが熱く語り、長年続く未踏事業を支えてきたPMの魅力が伝わるセッションとなりました。

左から、司会の椎名愛実氏、藤井 彰人氏(未踏アドバンスト事業PM/KDDI Digital Divergence Holdings株式会社 代表取締役社長/KDDI株式会社 執行役員 ビジネス事業本部 グループ戦略本部 副本部長 兼 オープンイノベーション推進本部 エグゼクティブ・メンター)、漆原 茂氏(未踏アドバンスト事業PM/ウルシステムズ株式会社 代表取締役会長/一般社団法人Generative AI Japan 発起人理事)、田中 剛平氏(未踏ターゲット事業リザバーコンピューティング分野PM/名古屋工業大学 大学院工学研究科 知能情報プログラム 教授)
後半には3組の未踏修了生が登場。未踏で得られた経験と開発成果について、5分間のピッチで伝えました。

竹味 和輝 氏(名古屋工業大学 大学院工学研究科)
2023年度未踏IT修了生

高安 優多 氏(東京科学大学情報理工学院情報工学系修士1年/株式会社Leacron CTO/株式会社LoveMachine CTO)
吉田 紗彩 氏(東京科学大学生命理工学院生命理工学系3年/株式会社Leacron COO)
2023年度未踏IT修了生、2024年度未踏アドバンスト事業採択

寺島 悠登 氏(慶應義塾大学 大学院理工学研究科/産業技術総合研究所G-QuAT リサーチアシスタント)
2023年度未踏ターゲット事業修了生
そのほか、経済産業省が実施する人材育成事業AKATSUKIの未踏的女子発掘プロジェクト GRIT2024@中部の採択者から平田 唯 氏が登壇し、ピッチを行いました。

平田 唯 氏
GRIT2024@中部採択
サイドイベント「未踏MEET UP! in 愛知」 で未踏を深堀り!
同日の夕方からは場所を変え、サイドイベント「未踏MEET UP! in 愛知」を開催。会場のなごのキャンパスは、閉校となった小学校をリノベーションしたインキュベーション施設です。登壇者と観客の距離も近く、和気あいあいとした雰囲気のなかでさらにディープな本音トークが繰り広げられました。

サイドイベントも大盛況!
1つめのトークセッションのテーマは「愛知・東海と未踏」。愛知・東海にゆかりのあるPMたちが登壇しました。東海地方からの未踏採択者が少ないことを示すデータが投影されると、その原因と対策について、観客席も交えて活発な議論が展開されました。

藤井PMは昼に続いての登壇です。
「名古屋出身者にはスタートアップを立ち上げて成功している人が多いが、自ら名古屋出身と名乗る人が少ないのでなかなか表に出てこない。起業家精神を育てる土壌はあると思います」

平野 豊 氏(未踏アドバンスト事業PM/平野リサーチラボ 代表)は静岡を拠点として活動しています。
「名古屋はモノづくりが盛んな地域。ディープテック分野からも未踏にもっと応募してほしいですね」

鈴木 隆文 氏(武蔵精密工業株式会社 オープンイノベーション事業部 新規事業創出グループ(CVC部門))。
東三河地区でイノベーション拠点を立ち上げ、地方から人材発掘・育成を行う経済産業省のAKATSUKIプロジェクトに採択されました。
客席の漆原PMも飛び入りで壇上に。昼のカンファレンス登壇に続き、サイドイベントでも熱量高い愛あるコメントを寄せてくれました。

未踏アドバンストPMの漆原氏も再び登壇!
続いて愛知・東海地方出身の修了生たちが登場。テーマは「愛知・東海の未踏事業修了生による事例紹介」です。竹味 和輝 氏、久野 文菜 氏(2019年度未踏IT人材発掘・育成事業修了生/株式会社MIXI)、太田 涼介 氏(2023年度未踏IT人材発掘・育成事業修了生/Turing株式会社)による愛知トークで盛り上がりました。未踏事業採択者ならではの体験談も披露され、未踏応募を検討している人にとって参考になる情報が次々と発信されました。

左から竹味氏、久野氏、太田氏
続くLTには未踏修了生・採択者6組が登場。未踏で得られた経験と成果を紹介しました。

(上段中)寺島 悠登 氏、(上段右)豊田 章一郎氏・豊田 鈴 氏(2024年度未踏アドバンスト事業採択者) (下段左)坂元 律矛 氏(2017年度未踏IT人材発掘・育成事業修了生)、(下段中)高安 優多 氏・吉田 紗彩 氏、(下段右)北道 広大氏(2022年度未踏IT人材発掘・育成事業修了生)
トークの後は同会場内で懇親会を開催しました。未踏PMや修了生、参加者が気軽に交流できる機会として、会場のあちこちで会話の輪が広がっている様子が見られました。

ソフトドリンク片手に盛り上がる参加者たち。
会場内では修了生によるデモ展示も行われました。

坂元 律矛 氏の迷路キット「Amazeing!! maker」。たくさんの参加者が体験し、仕組について説明を受けていました。
TechGALA総合プロデューサーの奥田浩美氏も会場に駆けつけ、未踏への応援メッセージを送ってくれました。

「未踏の審査員をやっていますが、私自身未踏の追っかけでもあります!」と奥田 浩美 氏(ウィズグループ代表取締役)
東海地方の皆様に未踏事業の魅力を発信した冬の1日。PMと修了生の皆様のご協力、たくさんの方のご参加ありがとうございました!
