2025年度未踏IT人材発掘・育成事業「スーパークリエータ」

SUPER CREATOR

浅野 凌輔 あさの りょうすけ

所属:東洋大学 情報連携学部 情報連携学科

  • 略歴

    2004年12月 神奈川県生まれ
    2023年3月 駒込高等学校 卒業
    2024年4月 東洋大学 情報連携学部 情報連携学科 入学

  • 担当プロジェクトマネージャー

    竹迫 良範

開発テーマ名

OSとWebブラウザを統合したローカルLLM支援型オペレーティングプラットフォームの開発

概要

今日のWebブラウザは多様な処理を担う一方、ローカルOSとは分断されており、作業の非効率さが課題となっている。また、高性能なクラウドLLMは機密性の観点やコスト面で課題を抱えている。本プロジェクトは、カスタマイズ性に優れた「Floorp Webブラウザ」を中核に、WebとローカルOSの境界を解消する次世代LLMプラットフォーム「Floorp OS」を開発するものである。具体的には、自然言語の指示から明示的なワークフローを生成し、一連の処理として自動実行する基盤「Sapphillon」を開発した。この基盤はサンドボックス環境で動作し、細かな権限管理と拡張可能なプラグインシステムを備えている。さらに、ローカルLLMを活用することで、機密データを外部に送信せずに安全な処理が可能である。これにより、利用者はWebサイトの操作とローカルファイル処理を横断した作業を安全かつ効率的に自動化できる。本開発は、情報管理の制約からクラウド型AIを導入しにくかった企業や研究機関等での活用が見込まれ、日常のPC操作における新たなユーザー体験と実用的な自動化の可能性を広げるものである。

図1: 「Floorp OS」のホーム画面

ブラウザ内で動作するFloorp OSのメイン画面。左側にホーム、生成、ワークフロー、プラグイン、設定などのサイドバーメニューが配置されている。中央には「何かお手伝いできることはありますか?」という見出しの下、自然言語による指示入力欄が表示されており、例として「最新のレポートをダウンロードして、チームにメールで送信する」という文が入力されている。下部にはFloorp OSのコアモジュールとの接続状態とバージョン情報が表示されている。

PMの評価

FirefoxをベースとしたLLMブラウザは過去に類を見ない挑戦で、技術的にも難易度がとても高かった。ブラウザの内部実装に一番詳しく、「Floorp」のオープンソース開発と並行しながら新機能のLLM組み込みの影響を調整し、メンテナンス性も考慮しながらプロジェクトを牽引した。プロジェクト初期はMCPサーバの台頭があったり終盤ではOpenClawが登場したりして大きな話題になったが、そこで問題となったセキュリティの諸課題について元々解決できるプラットフォームを採択前の提案時に確立していたため、優位性を保ちながら開発を進めることができた。ムードメーカーとしてチームを盛り上げながら、プロジェクトの先進性と安定性のバランスを考慮しながら実装をリードした。

クリエータからひとこと

現在は「Floorp Webブラウザ」本体の開発に力を入れ、基盤の強化に取り組んでいる。並行して「Floorp OS」の開発も進めており、ローカルLLMプラットフォームとしての実用化を目指している。また、デスクトップの枠を超え、より多くの環境でFloorpを提供できるようモバイル版の開発にも着手した。学業と開発活動を両立させながら、「WebブラウザとローカルOSの境界を解消する」というビジョンの実現に向けて、各プロジェクトを力強く前進させている。

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