試験情報
公開日:2021年4月14日
国家試験 情報処理技術者試験の一区分である「iパス」は、令和3年3月度の実施分で、令和2年度の年間応募者数が過去最多の146,971人となり、3年連続で前年度比2桁増加となりました。なお、応募者数の前年度比は124.6%となり、過去最大の増加率となりました。
月別の応募者数では、緊急事態宣言により試験を中止した令和2年4月度、5月度を除き、毎月1万人を超え、令和3年3月度応募者数は22,197人と、月別の応募者数では初となる2万人を突破しました。
表: iパス開始以降の応募者数・受験者数・合格者数推移
平成21年度 |
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平成22年度 |
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平成23年度 |
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平成24年度 |
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平成25年度 |
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平成26年度 |
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平成27年度 |
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平成28年度 |
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平成29年度 |
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平成30年度 |
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令和元年度 |
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令和2年度 |
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平成30年度、令和元年度、令和2年度:3年連続2桁増加
※平成23年11月よりCBT方式へ移行
令和2年度のiパス応募者を勤務先別に見ると、IT系企業が28,940人、非IT系企業が59,588人、学生(大学、専門学校、高校)が46,651人となっており、なかでも非IT系企業が前年度比155.9%と増加しました。また、業務別に見ても、営業・販売(非IT関連)が前年度比212.3%と突出した増加となっています。
社会全体でDXの加速が求められるなか、企業では業種の枠を超えて、従業員のITリテラシーの向上のためにiパスを積極的に活用する動きが顕著となっており、特に、非IT関連の営業・販売担当で、IT社会で活躍するための知識の習得が急速に求められている結果となっています。
iパスは、セキュリティやネットワークなどのITに関する基礎知識をはじめ、経営戦略、財務、法務、プロジェクトマネジメントなど、ITを利活用する全ての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき幅広い分野の総合的知識を問う国家試験です。
学習を通じて総合的なIT力を身につけることができるiパスは、CBT(*1)方式により通年で随時実施しています。昨今IoTやAI、ビッグデータ等、新技術が進展しています。新たに創出されるサービスを効果的に活用するためにも、私たちはITに関する幅広い分野の知識を身につけることが求められています。iパスを自己研鑽のツールとして活用し、個人のITリテラシー向上が、日本のIT社会の底上げと、IT社会で活躍する人材のすそ野拡大に寄与することを期待します。