1-1. ウイルス届出件数
今四半期(2016年7月~9月)のウイルス届出件数は544件で、ウイルス感染被害があった届出は0件でした。
図1-1:ウイルス届出件数の推移
1-2. 不正プログラム検出数
今四半期の不正プログラム検出数(*1)は、365,881個でした。今四半期に最も多く検出された不正プログラムはDownloaderでした。検出数は前四半期の96,036個に比べ、284,726個と約3.0倍に増加しており、全体の約77.8%を占めています。Dropperは約3.2倍増の13,825個となっています。
図1-2:不正プログラム検出数の推移
1-3. ウイルス検出数
今四半期のウイルス検出数(*2)は1,445個でした。今四半期に最も多く検出されたウイルスはW32/Netskyで、前四半期の218個に比べ約1.7倍に増加し、361個となっています。
図1-3:ウイルス検出数の推移
1-4. 2016年第3四半期の検出ウイルス
今四半期に届出されたウイルスの種類は31種類、検出数はWindows/DOSウイルス1,436個、スクリプトウイルス及びマクロウイルス6個、携帯端末ウイルス3個、MacintoshおよびOSS(Open Source Software)/Linux・BSDを含むウイルスはありませんでした。
表1-1:2016年第3四半期の検出ウイルス
(参考)
・Windows/DOSウイルス … Windows、MS-DOS環境下で動作するウイルス。
・マクロウイルス … Microsoft WordやMicrosoft Excelなどのマクロ機能を悪用するウイルス。
・スクリプトウイルス … 機械語への変換作業を省略して実行できるようにした簡易プログラムで記述されたウイルス。
・携帯端末ウイルス … 携帯電話やタブレットなどの環境下で動作するウイルス。

1-5. ウイルス届出者
今四半期の届出者は、過去の傾向と同じく一般法人が多く、一般法人からのウイルス届出件数は全体の約81.6%を占めました。
図1-4:ウイルス届出件数の推移(届出者別)
1-6. ウイルスおよび不正プログラムの検出経路
今四半期のウイルスおよび不正プログラムの検出経路については、「メール」の割合が最も多く全体の約96.4%を占め、次いで「ダウンロード」が、全体の約2.4%でした。
図1-5:ウイルスおよび不正プログラム検出数の推移(検出経路別)