平成12年7月24日更新
情報処理振興事業協会
セキュリティセンター(IPA/ISEC)
VBS/Stagesウイルスの届出が7月に急増し、200件(※)を越えています。(※7月24日現在の届出件数 245件)
(VBS/Stagesは、6月に初めて届出されたウイルスで、6月の届出は11件)
このウイルスは、「LIFE_STAGES.TXT.SHS」という名称のSHSファイルをメールに添付して感染を広げます。この名称の添付ファイルを受け取ったときは、絶対に実行しないでください。
●予防対策
本ウイルスは、「メールの添付ファイルを不用意に実行しない」というウイルス対策の基本を確実に守れば、感染・発病しません。
1.メールの添付ファイルを不用意に実行(ダブルクリック)しない。
下記の心得を参照して対策に活用してください。
2.最新のワクチン及びウイルス定義ファイルを利用する。
各ワクチンメーカのWebサイトを参照して、最新のウイルス定義ファイルに更新してください。
3.ワクチンソフトの検査対象に、SHSの拡張子を追加する。
下記サイトの設定方法に関する情報を参照してください。
主なワクチンソフトの検査対象の設定方法
●SHSファイルの見分け方
・メール上でのSHSファイルの見分け方
(1)添付ファイルのファイル名で拡張子が.shsであれば、SHSファイルである。
(2)添付ファイルの表示アイコンが、上記SHSファイルのアイコンかどうか確認する。(アイコンが表示されない場合は、次のプロパティによる確認を行う。)
・プロパティによるSHSファイルの見分け方
@で、ファイル名が、LIFE_STAGES.TXTと表示され、一見テキストファイルであるかのような表示となる。
しかしながら、
Aで、種類がスクラップオブジェクトと表示されている。
Bで、MS-DOSファイル名の拡張子が .SHS
と表示されている。
Cで、アイコンがSHSファイルであることを示している。
●ウイルスの概要
このウイルスは、メールに添付された SHSファイル(スクラップファイル)を実行する(ダブルクリックして開く行為をする)ことによって感染・発病します。LIFE_STAGES.TXT.SHSファイルを実行してしまった(ダブルクリックしてしまった)場合、表面的には何事もなかったかのように見えるかもしれませんが、ウイルスによる動作が行われている可能性が高いと考えられます。
実行せずに添付ファイルを削除(メールごと削除するのが簡易)してしまえば被害に遭いませんが、万一、感染・発病してしまうと、次のような症状が現れます。
(1)テキストを表示
(2)ウイルスの複製および関連ファイルの作成
(3)REGEDIT.EXEをゴミ箱に移動
(4)ウイルスによるメールの自動送信
(5)IRC(インターネット・リレーチャット)を通じての自己増殖
「VBS/Stages」に関する詳細はこちらを参照してください。
セキュリティセンターのホームページはこちらを、情報処理振興事業協会(IPA)のホームページはこちらをご覧ください。