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情報セキュリティ

2008年度第2回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査の報告書公開

掲載日 2009年 3月30日
独立行政法人 情報処理推進機構
セキュリティセンター

 IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)は、インターネット利用者を対象とした「2008年度第2回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査」を実施し、報告書を IPA のウェブサイト上で公開しました。
(URL:http://www.ipa.go.jp/security/fy20/reports/ishiki02/

 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査は、PC インターネット利用者へのウェブアンケートを通じて、脅威に対する認知度、対策の実施状況等の実態を把握し、IPA が行なう情報セキュリティに関する対策情報の発信、普及啓発等の活動に役立てることを目的として、2005年度より実施しています。今回は通算7回目の調査であり、特に USB メモリおよび無線 LAN に関する対策状況等の調査を行いました。

1.調査概要

(1) 調査方法:ウェブアンケート
(2) 調査対象:15歳(高校生)以上の PC インターネット利用者
(3) 調査期間:2009年1月16日~1月19日
(4) 有効回答数:5,000名(男性 2,625名 [52.5%] 、女性 2,375名 [47.5%])

2.調査結果概要

(1) USB メモリにおけるセキュリティ対策状況

 USB メモリは大容量化、低価格化が進んだことや、その利便性も相まって回答者全体の約6割が「使用している」と回答しています(図1)。そのような中、USB メモリ等の外部記憶媒体を介して感染を拡大するウイルスが増加しており、被害報告も寄せられています。(*1)
 この状況について、USB メモリの利用者の中で詳しい内容や概要を認知している割合は、53.1%と約半数にとどまっている現状が判明しました(図2)。

図1:USBメモリの利用状況 図2:USBメモリのセキュリティに関する被害やトラブルに対する認知状況

 また、USB メモリの利用者の3人に1人が、USB メモリを利用する際、セキュリティ対策を実施していないという結果も判明しました。USB メモリを悪用するウイルスによる感染被害を防止するため、漏れのないセキュリティ対策の実施が望まれます(図3)。

図3:USBメモリのセキュリティ対策の実施の有無

(*1)コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[11月分]について
  http://www.ipa.go.jp/security/txt/2008/12outline.html

(2) 無線 LAN に対するセキュリティ対策状況

 無線 LAN のセキュリティに関する被害やトラブルに対する認知度をみると、自宅で使用している無線 LAN の電波が自宅の外や周辺に届く場合があることを、利用者の約20%が知らないという結果が判明しました。また、電波の傍受による通信内容の盗み見の危険性や、外部からのアクセスによる侵入の危険性について、約30%の利用者が認知していない状況となっています(図4)。

図4:無線LANのセキュリティに関する被害やトラブルに対する認知度

 無線 LAN の暗号化方式に関しては、WEP(*2)により暗号化された情報を瞬時に解読する手法が報告(*3)されており、WEP の危険性が指摘されています。しかし、無線 LAN 利用者の約2割が WEP を利用しており、より解読しにくい暗号化方式として乗り換えが期待されている WPA2 の利用率に関しては、わずか6%に過ぎない状況となっています(図5)。また、そもそも暗号化を行っていない、または暗号化を行っているかどうかが分からない利用者が4割を超えており、今後も、継続して無線 LAN 利用時の危険性を啓発していく必要があると考えています(図6)。

図5:無線LANの暗号化対策の実施状況 図6:無線LANの暗号化対策の実施の有無

(*2)WEP(Wired Equivalent Privacy):無線 LAN 初期の暗号化方式。欠点が指摘されており、暗号化された情報が解読されてしまう問題がある。
(*3)現実的な WEP の鍵導出法(2) 一瞬にして WEP 鍵を導出:任意のパケットからの鍵導出アルゴリズム
  http://srv.prof-morii.net/~morii/#CSS20081009

 「2008年度第2回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査」の報告書は、以下のURLをご覧下さい。

(参考)

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IPA セキュリティセンター 花村/木邑
TEL:03-5978-7527 FAX:03-5978-7518 E-mail:本件に関するお問い合わせ先

報道関係からのお問い合わせ先

IPA 戦略企画部 広報グループ 横山/大海
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