最終更新日 2004年 2月26日
独立行政法人 情報処理推進機構
セキュリティセンター
本報告書は、暗号技術の安全性を脅かす一つの要因である計算機の処理能力の増大に注目して、将来の暗号技術の安全性に関する要件を調査したものである。本調査では、データの秘匿のために最も広く利用されている共通鍵ブロック暗号を対象とし、 10 〜 15 年先の解読計算性能の向上を予測して、鍵全数探索攻撃に対して安全と想定される鍵長等の要件を検討した。本調査の実施に当っては、暗号技術及び計算機分野における次の有識者に協力をいただいた。
有識者 (暗号技術分野) | |
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金子 敏信 | 東京理科大学 理工学部 電気電子情報工学科 教授 |
花岡 悟一郎 | 東京大学 生産技術研究所 |
有識者 (計算機分野) | |
近山 隆 | 東京大学 新領域創成科学研究科 教授 |
中島 浩 | 豊橋技術科学大学 情報工学系 教授 |
石川 裕 | 東京大学 大学院情報理工学系研究科 助教授 |
関口 智嗣 | (独)産業技術総合研究所 グリッド研究センター長 |
1. 背景と目的
2. 前提条件
3. 既存事例・研究
4. 予測モデル
5. 予測モデルにおける要素パラメータの予測
6. 予測結果
7. 考察