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全国の児童・生徒・学生の皆さんの斬新で豊かな発想による標語・ポスター・4コマ漫画や、書写(硬筆)、活動事例をぜひご覧ください。
ポスター、4コマ漫画作品を応募したみなさんが対象となります。
参加賞の発送は、2021年12月を予定しております。お楽しみにお待ちください!
第17回IPA「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」2021 講評
今年度の「ひろげよう情報モラル・セキュリティコンクール」には、全国から64,959点の応募がありました。今年度は、新型コロナウイルスの感染が影響し、子どもたちの部活動やクラブ活動が制限され、これまで本コンクールに参加していたコンピュータ部や美術部、漫画・イラスト部の中には、今年度の応募を見送ったところもあると聞いています。
このような厳しい環境の中でも、多くの皆さんが作品づくりに取り組んでくださいました。ご応募いただいた素晴らしい作品の中から、表彰作品を選定することは容易ではありませんでしたが、審査委員会における審議を経て、下記の作品を最優秀賞に決定いたしました。
- 標語部門『ぼくだけの ひみつができたよ パスワード』
- ポスター部門『前に地面はありますか?』
- 4コマ漫画部門『位置情報』
標語作品からは、小学生が初めて端末を手にし、そのパスワードを決める様子が目に浮かびます。「パスワードは大切なものだから、ひみつにして守ろう」という意気込みも伝わってきました。
ポスター部門は、命をも奪いかねない「歩きスマホ」を、装飾をそぎ落とした表現によって、誰にでもわかりやすく伝えた作品が選ばれています。
4コマ漫画作品は、便利だと思って利用する位置情報は、悪用されると犯罪に巻き込まれてしまう危険性をはらんでいる、というメッセージを訴えかけています。
いずれの作品も、情報通信端末やインターネットを使用する際の注意点が、み ずみずしい感性によって表現された素晴らしい作品です。
また、本コンクールを活用し、情報モラル教育の最も優れた取組みを行った学校を表彰する文部科学大臣賞には、熊本県立東稜高等学校が選ばれました。
熊本県立東稜高等学校では、全校生徒が定期考査前に「スマホダイエット」として、スマートフォンの利用時間を自ら管理する期間を設けています。スマートフォンの適正利用を促すため、風紀委員が校内放送による呼びかけを行い、図書委員による関連書籍の展示や保健委員によるスマホ依存のチェックリスト紹介など、委員会の連携が活動を盛り上げていました。入学時はスマートフォンの利用の時間が長くても、進級するにつれその時間が短縮されている、という結果が出ており、自己管理力を身に付ける模範的な活動と言えます。
小学生向けの書写賞には各学年1名ずつ選ばれました。今年度も、のびのびとした文字や適切な筆圧で書かれた作品が入賞しています。この部門は、子ども達が文字の練習をしながら、情報モラルや情報セキュリティを意識する機会となるよう設けており、本コンクールの過去の受賞作品から学年ごとの課題を設定しています。
GIGAスクール構想の下で、児童生徒に1人1台の端末配布が進み、子ども達の情報リテラシーの向上がこれまで以上に重要視されています。 IPAは引き続き本コンクールをはじめとする事業を通じて、情報モラル・セキュリティの普及啓発活動を継続して参ります。
末筆ではございますが、本コンクールの開催にご支援くださいました関係各位、そして、一生懸命作品を制作された児童生徒・学生の皆様、指導された先生方に心から感謝申し上げます。
審査委員長
独立行政法人情報処理推進機構 富田 達夫
情報セキュリティの普及啓発コンテンツとして、受賞作品パネル(第15回~第17回)を無償で貸出いたします。情報セキュリティに関連するイベントや、情報モラル教育の教材として、教育機関や企業・団体へ貸出を行います。貸出を希望される方は、下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先
IPAセキュリティセンター 情報セキュリティ美術館事務局担当:石田 / 奥田 / 倉持
Tel: 03-5978-7508 Fax: 03-5978-7546
E-mail:
詳細は 情報セキュリティ美術館 をご覧ください