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III.1.2.3 電力解析

電力解析は,処理を行っているときの耐タンパデバイスの消費電力が秘密情報や 処理内容と関係があることに着目し,消費電力を観察することによって秘密情報 を推定する方法である.1998年にKocherら [KJJ98]が提案し,現在標準 的に用いられている共通鍵暗号であるDES (Data Encryption Standard) [DES77]を実装したスマートカードに対して解析を行った.彼 らはカードが処理を行っているときの消費電力の変化を直接解析に用いる方法 (単純電力解析)と,観測データに対して統計的処理を行うことで秘密鍵を推定す る方法(電力差分解析)を発表した.彼らの方法は非常に強力でさまざまなアプリ ケーションに適用できるなどの理由により大きなインパクトを与えている.彼ら の発表以降,多くの研究者により様々なシステム下での適用例やその評価がなさ れており [BS99,CJ+99a,CJ+99b,Cor99,Fah99,GP99,KJJ99,MDS99a,MDS99b], 次世代の共通鍵暗号の標準として選定が進められているAES (Advanced Encryption Standard)の候補に対しても,実装した場合,電力解析に対する耐性がある かどうかの評価が行われている [BS99,CJ+99a].