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III.1.2.2 タイミング解析

タイミング解析は,暗号処理のタイミングが処理の最適化のため鍵情報に依存し て変化することに着目し,処理のタイミングを統計的に解析して秘密情報を推定 する方法である.1996年にKocher [Koc96]がはじめてアイデアを提案し, 冪乗剰余演算に対する攻撃が成功する確率をコンピュータシミュレーションによっ て導出した.その後,タイミング解析によって実際にスマートカードから秘密鍵 を取り出した報告もある [DK+98].

この攻撃に対し,システムのコスト,パフォーマンスをほとんど損なわずに解析 を防ぐ方法がいくつか知られている.Montgomeryアルゴリズムを用いた冪乗剰余 演算では,アルゴリズムに若干の修正を加えることで解析を困難にする ことが可能である[DK+98]. また,電子現金や電子投票において匿名性を確保するために提案 されている,ブラインド署名のアルゴリズムを応用して解析を困難にする手法も ある [Koc96].