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III.1.1.1 プローブ解析

プローブ解析は,耐タンパデバイスのパッケージを取り去り直接チップにプロー ブを当てることを想定した場合の暗号解析手法である.攻撃者はICにプローブを 当て,秘密情報を用いた計算がなされているときの任意の1ビットの変化を観察 し,秘密情報を取り出す.内部バスにアクセスできる場合,実装されたほとんど すべての暗号方式は解析可能である.

しかしながら,解析には攻撃対象の耐タンパデバイスについての深い知識を要し, 攻撃の実現可能性は低いと思われる.攻撃者はまずデバイスのパッケージを適切 に取り去り,チップの表面を露出させる.次に線幅に気をつけ,保護膜の除去を 行う.攻撃者は解析を行う際どのゲートが目的のものか知る必要がある.また, これらの作業が成功した場合もプローブの特性劣化や信号の同期をとる際の問 題などがある.さらに,どのレジスタに観察すべきビットが存在するか知ってい るかどうかで解析の困難さが大きく変化する.

このような攻撃に対して,セキュリティディテクタの装備,空気に触れると 記録内容が消滅する揮発性メモリの採用などの対策が考えられている.