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情報セキュリティ

★営業秘密のツボ★ 2019.10.16_第40号

営業秘密の管理や保護に関する様々な情報をお届けして参ります。
INDEX
巻頭メッセージ
             一般社団法人 日本知的財産協会 常務理事 淺井俊雄

2016年7月に創刊された営業秘密のツボは、第40号を迎えました。企業情報の管理・
活用の『ツボ(コツ・ポイント)』に関する情報を、『壺』のようにたくさん詰め込
んで広く届けるという創刊時の思いは、着々と実を結んでいます。企業情報を取り巻
く急速な環境変化の中で、さまざまな分野の知見をタイムリーに共有できる「営業秘
密のツボ」は、産業競争力を支えるフォーラムとして、その意義がますます高まって
います。

第四次産業革命やデジタルトランスフォーメーションにおいて、知的財産は新たな企
業価値の源泉となります。人工知能が人智を介さずに価値を創出する時代の到来で、
活用すべき知的財産はデータなどの情報財へと広がり、異業種間の共創も重視されて
います。同時に、技術革新にともなって、サプライチェーンやサイバー空間からの窃
取など、企業情報は新たな脅威にも晒されるようになりました。日本知的財産協会で
は、このような変化の先を見据えて、多角的な視点で検討を進めています。不正競争
防止法を研究している当協会のフェアトレード委員会では、情報漏洩対策へのIT技術
の活用や、データにかかわる法制度・管理体制へと対象を広げ、異業種の会員のつな
がりの中で、企業情報の戦略的な保護・活用を円滑に進めるための研究を行っていま
す。

日本知的財産協会は、1938年の創設以来、知的財産制度のユーザー団体として発展し、
現在、1,300余の会員が業種と規模の垣根を越えて活動しています。日本と世界の様々
な地域で、企業が競争優位性を確保して円滑に事業活動をできるよう、国内外の提案
活動や人材育成に力を入れております。現場の声を意見発信・研究発表につなげるた
め、フェアトレード委員会を含む28の委員会・プロジェクトを中心に、700名以上の
知的財産実務の専門家が調査・研究を行っています。年間14,000名を超える方々に参
加いただいている研修会では、不正競争防止法のコースを継続的に開催して、法制度
や裁判例の最新の情報を提供しております。日本知的財産協会は、多様な会員の交流
をさらに活かして、企業情報の保護と活用に向けた官民一体の活動に、引き続き取り
組んでまいります。
【1】 訴訟・判決コラム:弁護士知財ネット
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不正競争行為の成否と情報の同一性
                     弁護士知財ネット 弁護士 松下 外
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不正競争防止法上の「営業秘密」に関し、同法の不正競争行為の成否を判断するため
には、その前提として、不正「取得」「使用」「開示」が疑われる情報が「営業秘密」
と同一であるかを検討する必要があります。また、同法の改正により導入された「限
定提供データ」についても同様です。そこで、本稿では、裁判例において、情報の同
一性がどのように判断されているかを検討します。

詳細は、こちらをご覧ください。
【2】 サイバーセキュリティ対策:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
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Microsoft製品の脆弱性対策について: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
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2019年10月9日(日本時間)に Microsoft製品に関する脆弱性の修正プログラムが公表
されています。
これらの脆弱性を悪用されることにより、アプリケーションプログラムが異常終了し
たり、攻撃者によってパソコンを制御されたりして、様々な被害が発生するおそれが
ありますので早急に修正プログラムを適用して下さい。

詳細は、こちらをご参照ください。 

【3】 セミナー・イベント等のお知らせ
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1. 令和元年度知的財産権制度説明会(実務者向け)、特許法等改正説明会、
 意匠審査基準説明会開催」開催のご案内:
                      特許庁、経済産業省知的財産政策室
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特許庁が主催する、知財の実務者向けの知的財産権制度説明会が秋から全国各地で開
催されます。

知財室からは、不競法の概要について、不正競争防止法が規制する行為や行為が行わ
れた場合の措置など、事例を交えながら説明します。営業秘密に関しては、各県警本
部から「秘密情報の保護ハンドブック」及び同ハンドブックのてびきをもとに、秘密
情報の漏えいを未然に防ぐための対策例などについて紹介します。

■「不正競争防止法の概要」「営業秘密の適切な管理と営業秘密侵害事犯への対処方
法等について」の講義日
10/17広島県、10/24北海道、10/29福岡県、11/1宮城県、11/6東京都、
11/20香川県、11/28沖縄県、12/3大阪府、12/19愛知県 (計9箇所)

ご参加及びテキストは無料となっておりますので、興味のある方は、こちらをご確認く
ださい!

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2. ~民法改正の技術契約への影響は?~
  中小企業のための技術契約(民法改正対応編)
                       日本商工会議所・東京商工会議所
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民法は、私人間の法律関係を規律する基本法であり、会社間でも適用される重要な
法律です。民法は、約120年間、全般的な見直しがなされてきませんでしたが、今般、
経済や社会情勢の変化に対応するため、規定の新設や、これまでの判例や法解釈に
よって定着してきたルールの明文化などが行われました。

改正法によって「何が実務に影響するか」や「何が起こり得るか」を施行前に知る
ことは混乱を避けるために必要不可欠です。そこで今回は、民法改正が技術契約に
与える影響について学ぶセミナーを開催します。来年4月1日の施行に先立ち、その
概要と主な内容、様々な技術契約への影響について知識を深めていただき、契約内
容の見直しを含めた検討とする機会としていただければと思います。

開催概要・参加申し込みは、こちらをご覧ください。 

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3. 営業秘密・知財戦略セミナー、海外知的財産活用講座、知財活用支援セミナー
 開催のお知らせ:
         独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)
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営業秘密の管理・活用方法及び知財戦略に関する無料セミナーを開催します。

■営業秘密・知財戦略セミナー

1)日時:10月24日(木)14時00分~17時25分(受付13時30分~)
 場所:神奈川県横浜市
    ビジョンセンター横浜 301

2)※ワークショップ形式
 日時:11月1日(金)14時30分~17時45分(受付14時00分~)
 場所:愛知県名古屋市
    ウインクあいち 1109

3)※タイムスタンプ活用編
 日時:11月15日(金)14時15分~18時15分(受付13時45分~)
 場所:大阪府大阪市
    梅田スカイビルタワーウエスト36階 スペース36R

4)日時:11月28日(木)14時00分~17時15分(受付13時30分~)
 場所:熊本県熊本市
    くまもと県民交流館パレア 9F 会議室2

■海外知的財産活用講座
海外展開の際の知財リスクマネジメントを中心に、知財戦略についての理解促進を図
るセミナーです。

1)日時:11月8日(金)14時00分~17時45分(受付13時30分~)
 場所:埼玉県さいたま市
    TKP大宮ビジネスセンター カンファレンスルーム4

2)日時:11月22日(金)14時00分~17時45分(受付13時30分~)
 場所:福岡県福岡市
    福岡県中小企業振興センタービル 403

 開催概要・参加申し込みは、こちらをご覧ください。

【4】 営業秘密関連情報のご紹介
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1. 不正競争防止法のテキストを改訂しております: 経済産業省知的財産政策室
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「不正競争防止法平成30年改正の概要」を織り込んだ2019年版のテキストとして、改
訂しております。

2019年版の不正競争防止法のテキストは、こちらからご覧いただけます。

また、不正競争防止法について説明会をしてほしい!などのご要望がございましたら、
知的財産政策室までご連絡をお願いします。知財室員がご説明に伺います。

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2.「営業秘密・知財戦略相談窓口」をご活用ください:
        独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)
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知的財産戦略アドバイザーが企業に出張訪問して、秘密情報の管理体制(例えば、書
類・記録媒体の管理方法、電子データの管理等)の整備を支援させていただくケース
が増えてきています。個別企業訪問セミナーも好評で多数実施しています。
「営業秘密・知財戦略セミナー」を企業のニーズに応じてカスタマイズし、社内でセ
ミナーを開催することができますので、是非ご活用ください。

お問い合わせは、こちらをご参照ください。
電話03-3581-1101(内線3844)

事務局のつぶやき
★今月の知財室★

「秘すれば花なり」
皆さんもご存じと思いますが、世阿弥の記した「風姿花伝」の有名な一節です。一般
には演劇論の神髄、芸事の奥義を説いたものという理解なのでしょうが、恋愛小説・
恋愛論の某大家の作品のタイトルに使われているようなので、その方面の含蓄も含ま
れているのかもしれません。

この夏、(甲子園への出場ではありませんが)8年ぶり3回目の知的財産政策室の勤務
となり、今まで読者として拝読していたこのメルマガに、作成側として関わることと
なり、びっくりしているところです。

さて、冒頭の一節ですが、以前に知財室に勤務し、不正競争防止法の説明をさせてい
ただいた折に、営業秘密の保護、特に秘密管理の大切さについて「花の秘」になぞら
えて話をさせていただいていました。

もっとも、この有名な言葉は続きがあり、「秘すれば花なり秘せずは花なるべからず」
と説かれており、芸事・技芸の奥義として、見せ場を秘密にすることの効用とともに、
見せ場でしっかり見せることとのバランスの妙味を説いているものと考えています。

とかく営業秘密の保護については、秘密管理のあり方に関心が集まりますが、秘密を
守りつつ見せ場で公表するというその含意は、技芸の延長にある営業秘密(を含めた
知的財産、知的資産)についてクローズとオープンのベストミックスを目指すべきと
いう知財戦略が重要とする今日的な視点にも通ずる言葉ではないかと考えています。

重要な技術の保護について、ひときわ関心の高まってきているこの頃でもあり、営業
秘密侵害の「抑止」と「予防」につながる取り組みを、地味ではあっても着実に進め
ることで、皆さんのお役に立っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いい
たします。

改めて、第40号の節目を迎えた「つぼマガ」ですが、今後もご愛読(そしてできまし
たら情報提供を)いただけましたら幸甚に存じます。

「つぼマガ」第40号をお読みいただき、ありがとうございました。
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■原則、毎月第3水曜日に発行。(号外あり)
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発行/編集:営業秘密官民フォーラム
(事務局)
  経済産業省 経済産業政策局 知的財産政策室
   TEL: 03-3501-3752 FAX: 03-3501-3580
  独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター
   TEL : 03-5978-7530 FAX : 03-5978-7514
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  ご意見およびご要望は、下記アドレスにメール願います。
   MAIL: 営業秘密官民フォーラム事務局
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