※最新情報は、JVN iPedia(JVN#84995847)をご覧ください。
概要
Sky株式会社が提供する「SKYSEA Client View」は、IT 資産管理用ツールです。「SKYSEA Client View」のエージェントプログラムには、管理機プログラムとの TCP 通信における認証処理に起因する任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。遠隔の第三者によって、「SKYSEA Client View」のエージェントプログラムが任意の操作を実行させられる可能性があります。結果として、任意のコードを実行される可能性があります。
開発者によれば本脆弱性を悪用した攻撃を確認しているとのことです。至急、製品開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
---2017/3/9 更新---
開発者によると、本脆弱性の対策と、更なるセキュリティ強化を施した「SKYSEA Client View Ver.11.4」を 2017 年 3 月 6 日にリリースしたとのことです。
本脆弱性を使用した攻撃活動が観測されているため、アップデートを適用していない場合には、開発者が提供する情報をもとに至急、最新版へアップデートをしてください。
モバイル環境で PC を利用する際に、無意識でグローバル IP アドレスが割り当てられている等の環境により、以下の条件に一致している場合は攻撃を受けるとのことです。
- グローバル IP アドレスで運用、かつ SKYSEA Client View が使用している通信ポートをブロックしていない環境
- ipconfig の結果、ネットワークインターフェースにグローバル IP アドレスを割り当てている環境
- グローバル IP アドレスの運用例
- NAT ルーターを介さずにインターネットを利用している端末がある
- 社外に持ち出してインターネットを利用する端末がある
(LTE 等の通信モジュールを内蔵している PC、USB 等の通信ドングルを利用している場合など)
本脆弱性の深刻度
対象
次の製品が対象です。
- SKYSEA Client View Ver.11.221.03 およびそれ以前
対策
開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性の対策版として「SKYSEA Client View」Ver.11.300.08h をリリースしています。
開発者が提供する情報をもとに、本脆弱性の対策パッチを適用してください。
パッチは開発者が提供する保守サイトからダウンロード可能です。
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
「SKYSEA Client View」に対する外部からの通信を制限する。
参考情報
- 「情報セキュリティ早期警戒パートナーシップ」について
本脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき、IPA が JPCERT/CC(一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター) 経由で製品開発者自身から届出を受け、JPCERT/CC が、製品開発者と調整を行い、本日公表したものです。詳細は、下記のURLを参照ください。
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/index.html - SKYSEA Client View の脆弱性 (CVE-2016-7836) に関する注意喚起
https://www.jpcert.or.jp/at/2016/at160051.html - ソフトウェアのぜい弱性に関する注意喚起について
https://www.npa.go.jp/cyberpolice/detect/pdf/20161222.pdf
本件に関するお問い合わせ先
E-mail:
更新履歴
2017年3月9日 | 概要を更新 |
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2016年12月22日 | 掲載 |