※追記すべき情報がある場合には、その都度このページを更新する予定です。
MyJVNバージョンチェッカによる最新バージョン利用の簡易チェックが行えます。こちらからご利用ください。
動作環境にJREを使用しない「MyJVNバージョンチェッカ for .NET」も利用可能です。
概要
アドビシステムズ社の Adobe Flash Player に、ウェブを閲覧することで DoS 攻撃や任意のコード(命令)を実行される可能性がある脆弱性(APSA15-04)が存在します。
これらの脆弱性を悪用された場合、アプリケーションプログラムが異常終了したり、攻撃者によってパソコンが制御されたりして、様々な被害が発生する可能性があります。
なお、修正プログラムの公開は2015年7月12日週中と、アドビシステムズ社より報告されています。
現時点で広範囲な攻撃は確認されておりませんが、攻撃コードが公開されているとの情報があるため、標的型攻撃のリスクが懸念される組織においては、修正プログラムが公開されるまで一時的にAdobe Flash Playerのアンインストールや無効化などの緩和策を実施して下さい。
7/15 12:00 更新
アドビシステムズ社は、7/14(米国時間)に修正プログラムを公表しました。
JPCERT/CCは、国内においてCVE-2015-5122の脆弱性を使用する攻撃活動を確認していると公表しています。今後、当該脆弱性を悪用したマルウェアによる被害が拡大する可能性が高い状況であるため、修正プログラムを適用していない Adobe Flash Player 利用者は、至急、修正プログラムを適用して下さい。
対象
次の製品が対象です。
- Adobe Flash Player
18.0.0.203 およびそれ以前のバージョン (Windows版およびMacintosh版) - Adobe Flash Player
18.0.0.204 およびそれ以前のバージョン (Google ChromeがインストールされたLinux) - Adobe Flash Player Extended Support Release
13.0.0.302 およびそれ以前の13.xのバージョン (Windows版およびMacintosh版) - Adobe Flash Player Extended Support Release
11.2.202.481およびそれ以前の11.xのバージョン (Linux版)
対策
インストール有無の確認
- Adobe Flash Player のインストール有無を確認
次の URL にアクセスし、Adobe Flash Player のインストールの有無を確認する。
https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/235703.html
Adobe Flash Playerがインストールされている場合は、アップデートが必要です。 なお、一つのOSにおいて複数のブラウザ(*1)で、それぞれAdobe Flash Playerを利用している場合は、各ブラウザ毎に、Adobe Flash Player のインストールの有無を確認して下さい。
修正プログラムの適用方法
- 1.Flash Player のアップデート方法
- 2.Google Chrome のアップデート方法
- 3.Internet Explorer のアップデート方法
次の URL にアクセスし、Flash Player の最新版をインストールする。
https://get.adobe.com/jp/flashplayer/
Google Chrome は、Flash Player の機構を統合しており、Adobe Flash Player 単独でのアップデートはできません。
次の URL を参考に、最新版にアップデートをするなどの対処を実施してください。
https://support.google.com/chrome/bin/answer.py?hl=ja&answer=95414
Windows 8 用 Internet Explorer 10 および Windows 8.1 用 Internet Explorer 11 は、Flash Player の機構を統合しており、Adobe Flash Player 単独でのアップデートはできません。
次の URL を参考に、最新版にアップデートをするなどの対処を実施してください。
https://technet.microsoft.com/en-us/library/security/2755801.aspx
緩和策(上記の「修正プログラムの適用」が実施できない場合)
- Adobe Flash Player をアンインストールまたは無効化する。
Windows 8 用 Internet Explorer 10 、Windows 8.1 用 Internet Explorer 11 およびGoogle Chromeは、Adobe Flash Player の機構を統合しておりAdobe Flash Player 単独でのアンインストールはできませんので、「2.Adobe Flash Playerの無効化の方法」を実施して下さい。
1.Adobe Flash Playerのアンインストール方法
次のURLにアクセスし、Adobe Flash Playerをアンインストールして下さい。
https://helpx.adobe.com/jp/flash-player/kb/230810.html
2.Adobe Flash Playerの無効化の方法
以下の手順を参考に、Adobe Flash Playerを無効化して下さい。
・Internet Explorer
(1)ブラウザを起動する
(2)メニューより「ツール」-「インターネットオプション」を選択する
(3)「プログラムタブ」-「アドオンの管理」を選択する
(4)「表示」プルダウンから「全てのアドオン」を選択する
(5)右のメニューから「Shockwave Flash Object」を 右クリックし、「無効」を選択する
・Google Chrome
(1)ブラウザを起動する
(2)アドレスバーに chrome://plugins/ を 入力する
(3)Adobe Flash Player を無効にする
上記以外のブラウザについてはベンダに確認して下さい。
7/15 12:00 更新
上記の緩和策の無効化を実施した場合、再度Flash Playerを利用するならば有効化を行ってください。有効化については以下のページをご参照ください。
Flash Player ヘルプ
5 つのステップで Flash Player を簡単インストール 「4. Flash Player を有効にします。」
https://helpx.adobe.com/jp/flash-player.html
参考情報
- Adobe Systems
APSB15-18
APSA15-04 - CVE
CVE-2015-5122
CVE-2015-5123 - JPCERT/CC
2015年7月 Adobe Flash Player の未修正の脆弱性に関する注意喚起 - CERT/CC(米国)
VU#338736
VU#918568 - MyJVNバージョンチェッカ
~ソフトウェアが最新であるか簡易な操作でチェックすることができます~
クライアント用(JRE版)
クライアント用(.NET Framework版) - サイバーセキュリティ注意喚起サービス「icat」
~Webコンテンツ内にHTMLタグを記載することで、IPAから発信する「重要なセキュリティ情報」をリアルタイムに自組織内のWebサイト上などに表示できます。脆弱性対策の促進にご活用ください。~
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/icat.html
本件に関するお問い合わせ先
E-mail:
詳しくは製品ベンダなどにお問合せください。
脚注
更新履歴
2015年7月15日 12:00 |
概要:更新 対策:更新 参考情報:追記 |
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2015年7月13日 | 掲載 |