第09-34-161号
最終更新日:2009年 8月12日
※追記すべき情報がある場合には、その都度このページを更新する予定です。
概要
マイクロソフト社のOffice Web コンポーネントにリモートからコード(命令)が実行される脆弱性(957638)(MS09-043)が存在します。
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(1)Office Web コンポーネントのメモリの割り当ての脆弱性
- CVE-2009-0562
(2)Office Web コンポーネントのヒープの破損の脆弱性
- CVE-2009-2496
(3)Office Web コンポーネントの HTML スクリプトの脆弱性
- CVE-2009-1136
(4)Office Web コンポーネントのバッファーオーバーフローの脆弱性
- CVE-2009-1534
攻撃者がこの脆弱性を悪用し、特別に細工した Web ページを作成し、ユーザが Web ページを表示すると、リモートでコードが実行される可能性があります。また、ログオンしたユーザと同じユーザ権限を取得する可能性があります。
(3)の脆弱性を悪用した攻撃コードを埋め込んだサイトが複数確認されていますので、至急、対処して下さい。
対象
- Microsoft Office XP
- Microsoft Office 2003
- Microsoft Office 2000 Web Components
- Microsoft Office XP Web Components
- Microsoft Office 2003 Web Components
- 2007 Microsoft Office system 用の Microsoft Office 2003 Web Components
- Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2004 Standard Edition
- Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2004 Enterprise Edition
- Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2006 Standard Edition
- Microsoft Internet Security and Acceleration Server 2006 Enterprise Edition
- Microsoft BizTalk Server 2002
- Microsoft Visual Studio .NET 2003
- Microsoft Office Small Business Accounting 2006
対策
1. 脆弱性の解消 - 修正プログラムの適用 -
マイクロソフト社から提供されている修正プログラムを適用して下さい。
修正プログラムの適用方法には、Microsoft Update による一括修正の方法と、個別の修正プログラムをダウンロードしてインストールする方法があります。
Microsoft Update による一括修正方法
Microsoft Update の機能を利用することによって、複数のセキュリティ修正プログラムを一括してインストールすることができます。
http://windowsupdate.microsoft.com/Microsoft Update の利用方法については以下のサイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/athome/security/update/j_musteps.mspxなお、Service Pack の適用を制御している場合、一括修正で最新のService Pack が適用される可能性がありますので、ご注意ください。
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個別の修正プログラムをダウンロードしてインストールする方法
下記のマイクロソフト社のページより、修正プログラムをダウンロードしてインストールします。
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS09-043.mspx
2. 回避策
マイクロソフト社から提供される情報を参照して下さい。
参考情報
更新履歴
2009年 8月12日 | 掲載 |
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