開催概要
状況把握が難しいソフトウェア開発プロジェクトを可視化して、進捗管理や品質、生産性の向上に役立てようとするIPA/SECの『定量的ソフトウェア開発管理』の中で、特に品質に焦点を当てて「定量的品質管理」手法と実際の企業で取り組まれている事例をご紹介します。
受講者の方が会社に戻って実践する上で、何らかのヒントを持ち帰っていただくことを目的としており、質疑応答の時間を一時間程度設定しています。
- 定量的品質管理の基本的な考え方
- 事例1:品質要求の定量化によるプロセス改善機会の創出と相場価格の具現化
- 事例2:生命保険業における定量的品質管理の取組み
- 質疑応答
※開催概要の変更はございませんが、事例1、事例2のタイトル及び内容が一部変更となりました。ご了承ください。(更新日:2012年5月29日)
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講演資料を公開しました。プログラム概要欄よりダウンロードいただけます。 |
主催: | 独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター |
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共催: | 一般社団法人 情報サービス産業協会(JISA) |
開催日時: | 2012年6月29日(金)13:30~17:30 |
開催場所: | IPA 13階会議室 |
定員: | 70名 |
参加費: | 2,000円(税込) ・参加費は、会場受付時に現金でお支払いをお願い致します。 ・受付にて、領収証を発行致します。 ・お釣りのないようにご用意をお願い致します。 |
募集対象: | ・プロジェクト管理者、PMO関係者、ソフトウェアの品質保証関係者で定量的品質管理導入を検討、実施されている方 |
配布物: | SEC成果物CD-ROM 『続 定量的品質予測のススメ』 『高信頼化ソフトウェアのための開発手法ガイドブック』 |
※参加できない場合は、必ずキャンセル処理を行ってください。
※お席に限りがありますので、一部署より多くの方がご参加の場合には調整をお願いさせていただく場合があります。
プログラム
時刻 | 概要 |
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13:00 |
受付開始 |
13:30~ 14:00 |
定量的品質予測のススメ ITプロジェクトのソフトウェア開発において、企業で実践されているソフトウェアの品質管理の方法、ノウハウについて体系化した内容をご紹介します。 (1) 定量的品質管理の必要性 (2) 定量的品質管理の考え方 IPA/SEC研究員 三毛 功子 講演資料ダウンロード ![]() |
14:00~ 15:30 |
事例1:品質要求の定量化によるプロセス改善機会の創出と相場価格の具現化 株式会社ジャステックは生産管理に立脚した能力主義を実践するために、独自にソフトウェア開発の生産管理システム「ACTUM」を構築しました。 「ACTUM]の中心になるのが、ソフトウェア開発の見積りモデルで生産物見積り方式と生産性見積り方式からなりたっています。本方式は環境変数の違いや品質要求の多寡による変動を吸収する「環境変数」と呼ぶパラメータを導入しています。この「環境変数」を長年にわたり蓄積し、定量管理を実践してきました。実践結果の1つとして、開発工程毎のベースライン(38個)を得ています。本講演では、「環境変数」の特徴を活かした2つの適用事例を紹介します。 1.プロセス改善機会の創出に着目し、ソフトウェア開発の具体的なQCD(Quality、Cost、Delivery)向上への適用事例 2.システムプロファイル毎の品質要求と残存欠陥との関係、更に品質要求と開発コスト(相場価格確立)について 株式会社ジャステック 太田 忠雄 氏 講演資料ダウンロード ![]() |
15:30~ 15:45 |
休憩 |
15:45~ 16:45 |
事例2:生命保険業における定量的品質管理の取組み 生命保険業界が抱える経営課題や生命保険システムの特徴を前段で説明し、T&D情報システム株式会社(大同生命受託)が抱える品質に関わる課題とその解決に向けた取組み内容を定量的品質管理の観点から説明します。 T&D情報システム株式会社 中村 敏夫 氏 講演資料ダウンロード ![]() |
16:45~ 17:30 |
質疑応答 講演内容について、またそれ以外の定量的品質管理に関する受講者からの質問に関して講師から自社での経験を含めたアドバイスをし、受講者が職場で実践する上でのヒントを持ち帰っていただくことを目的としています。 |