開催概要
アジャイル型開発は、要件の変化が多く、またその決定が難しいシステムに対し有効な開発手法とされています。また、ソフトウェアの稼働までの期間が短いという長所もあります。しかしながら、国内ではウォーターフォール型開発が主流で、アジャイル型開発の普及が進んでいません。今回、アジャイル型開発手法の一つであるリーン開発(※)の提唱者であるメアリー・ポッペンディーク氏が来日されるのを機に、同氏にリーン開発について講演してもらうと共に、アジャイル型開発に関するIPA/SECの取組みや事例をご紹介します。
(※)リーン開発:アジャイル型開発手法の1つ。製造工程の中のムダをなくすことを特徴とするリーン生産方式の考え方をソフトウェア開発に適用した開発手法。リーン(lean)とは「贅肉のとれた」という意味。
メアリー・ポッペンディーク氏は、リーン開発関連の以下書籍を執筆されています。
「リーンソフトウエア開発」 発行元:日経BP社
「リーン開発の本質」 発行元:日経BP社
「リーン開発と組織改革」 発行元:アスキー・メディアワークス
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講演資料を公開しました。プログラム概要欄よりダウンロードいただけます。 |
主催: | 独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター |
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開催日時: | 2012年4月11日(水)10:00~17:00 |
開催場所: | 〒113-0021 東京都文京区本駒込2-28-8 文京グリーンコートセンターオフィス 17階A会議室(アクセスマップ) |
定員: | 100名 |
参加費: | 無料 |
募集対象: | アジャイル型開発に関心があるソフトウェア開発者およびマネージャー等 |
※参加できない場合は、必ずキャンセル処理を行ってください。
※お席に限りがありますので、一部署より多くの方がご参加の場合には調整をお願いさせていただく場合があります。
プログラム
※講演内容は変更の可能性があります。
時刻 | 概要 |
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09:30 |
受付開始 |
10:00~ 10:10 |
開催挨拶 IPA/SEC 所長 松田 晃一 |
10:10~ 12:00 |
第1部 基調講演 Faulty Assumptions ~How Lean Software Development Reduces Risk ~ トヨタ生産方式から始まったリーン思考は、いまや製造業のみならず、サービス業や新製品開発にも応用されています。現在のアジャイル型開発の方法論を、リーン思考のコンセプトで経営的な説明ができると初めて示したのが、メアリーとトム・ポッペンディーク夫妻です。 本プログラムでは、「ソフトウェアにおけるムダどりとは何か」、「在庫とは何か」から始めて、「現場力とモチベーションを高めるリーダーシップ」についてもリーン思考の観点から解説します。 Poppendieck LLC 社長 メアリー・ポッペンディーク氏 (逐次通訳付き) 講演資料ダウンロード(英語版) ![]() 講演資料ダウンロード(日本語対訳付き) ![]() |
12:00~ 13:00 |
休憩 |
13:00~ 14:00 |
第2部 IPA/SECにおける非ウォーターフォール型開発に関する検討成果報告 IPA/SECが取り組んでいる、非ウォーターフォール型開発の代表であるアジャイル型開発手法について、H23年度に実施した次の調査検討結果を中心に、それらの概要をご紹介します。 ・アジャイル型開発にふさわしい契約モデル・契約書案の実証結果と改訂 ・大規模プロジェクトへのアジャイル型開発手法の適用事例 ソフトウェア開発において重要とされる、開発対象と組織の特徴に応じた適切な開発形態選択のためのヒントとなることを期待しています。 IPA/SEC研究員 山下 博之 講演資料ダウンロード ![]() |
14:00~ 14:50 |
第3部 Redmine、Tracを使った「定量的プロジェクト管理ツール」の紹介 アジャイル型開発においては、頻繁なリリースに対応するための機能追加やバグ修正、あるいはリファクタリングによるソース修正をコントロールするために、ソース修正に対するタスク管理を行うことが重要です。ところが、イテレーション計画が頻繁に変更されるため、リアルタイムなタスク管理を行うことが難しくなっています。 そこで、ソース修正の自動収集を行い、さらに定量データに基づきプロジェクト管理とバグ管理を行うツールとして、IPA/SECで開発した「定量的プロジェクト管理ツール」をご紹介します。 IPA/SEC研究員 大和田 裕 講演資料ダウンロード ![]() |
14:50~ 15:05 |
休憩 |
15:05~ 15:55 |
【事例1】アジャイル開発から継続的デリバリーへ 昨今のビジネス変化のスピードへ対応すべく、アジャイル開発も進化をつづけています。より迅速に、より付加価値の高いソフトウェアを提供するためには、いかにビジネスニーズに追従してソフトウェアを継続的にデリバリーし、継続的にユーザーフィードバックをソフトウェアへ反映していくかが鍵となります。 本セミナーでは、NTTデータにおける継続的デリバリーの事例をご紹介します。 株式会社NTTデータ 柴山 洋徳 氏 ※本資料は講師の希望により、外部サイトでの閲覧のみとさせて頂きます。 http://www.slideshare.net/shibao800/ss-12537826 |
15:55~ 16:45 |
【事例2】IT新市場開拓プロジェクトにおけるアジャイル開発 IT化されていないフィールドへのシステム適用には、従来とは異なる開発プロセスが求められます。取り組みの背景、現場へ入って直面する課題、開発プロセス、クラウドの活用について、経験を共有させていただきます。 富士通株式会社 山口 真幸 氏 ※本資料は講師の希望により、外部サイトでの閲覧のみとさせて頂きます。 http://www.slideshare.net/gu_ssan/it-part1-12693874 株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ 神部 知明 氏 ※本資料は講師の希望により、外部サイトでの閲覧のみとさせて頂きます。 http://www.slideshare.net/slicks/ipa-20120411hz-12612395 |
16:45~ 17:00 |
質疑応答 |