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社会基盤センター

「プロセス改善ベストプラクティス」ワークショップ

開催概要

 レビュー、インスペクションに関する動向、技術紹介、議論を行うセミナーです。昨今の
レビュー、インスペクションへの注目によって、多くの組織でレビューが見直されていますが、
有用性・優位性とコスト効果を目に見える形で出すことに苦労している企業も少なくないと言われています。
 今回のセミナーでは、効率と効果を高めるレビュー、インスペクションの実践に向けて、講師の長年にわたるQI法の実践経験からの教訓を紹介し、様々な工夫について参加者同士のディスカッションを行いたいと思います。

主催: (独)情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
共催: (社)情報サービス産業協会(JISA)
開催日時: 2010年11月19日(金)18:00~20:00
開催場所: 文京グリーンコートセンターオフィス 17階A会議室 
東京都文京区本駒込2-28-8
定員: 30名(受講無料) ※最小実施人数10名
対象: プロセス改善活動を実施している/実施を予定しており、適用事例について意見交換したい開発・保守・支援部門などから30人(特に部門は問いません)。(ポジションペーパー提出し、開催前後にMLで意見交換できる方)

* 参加できない場合は、必ずキャンセル処理を行ってください。
* お席に限りがございますので、一部署より多くの方がご参加の場合には調整をおねがいさせていただく場合があります。

◇開催するセミナーは、ITコーディネータ協会(ITCA)に後援をいただいていますので、知識ポイント獲得のチャンスとなります。ITCの方も奮ってご参加ください。

プログラム

11月19日(金)

時刻 タイトル
17:30
受付開始・開場
18:00~
20:00

「レビュー・インスペクションの効果的実践と阻害要因 QI法の実践事例の紹介 -」

日本アイ・ビー・エム株式会社
アプリケーション開発事業 
エンタープライズ・アーキテクチャー&テクノロジー 
クオリティ・エンジニアリング 部長
細川宣啓 氏

講演資料ダウンロードPDF(1.70MB)

これから効果的なレビューを導入したい企業、部門、プロジェクト向けに、レビューの専門技術について講義形式で検討します。
1) なぜレビューがうまく行かないか、大変なのか
2) レビューの問題点
3) レビューの目的
4) レビュー計画
5) レビュー効率の向上策、レビュー技術の導入
    IBM-QI法の特長(QI法のコンセプト、実施方法、効果)
6) レビュー担当者の育成と必要な資質
    レビューチーム(組織)の立ち上げ方
特に講師の実践経験をベースとした専門知識とコツをお伝えします。

今回は、「レビュー・インスペクションの効果的実践と阻害要因 QI法の実践事例の紹介 -」と題して、レビュー・インスペクションの実施上のさまざまなノウハウに関するセミナーを日本アイ・ビー・エム(株)の細川宣啓氏を講師にお招きして開催しました。



セミナー冒頭、講師のご好意により、参加者にクッキー・飴が配られ、和やかな雰囲気の中、説明が始まりました。日本アイ・ビー・エム(株)では、QI(Quality Inspection)という名前でプロジェクトの成果物(要求書・設計書など)から 品質バイタルサイン(QVS:Quality Vital Sign)という指標を用いてそのプロジェクトの健康状態を診断し、その診断に基づいてインスペクションすべき箇所(成果物)、 インスペクションする時の視点(紛れ込んでいる可能性の高い不具合)を絞り込み、効率的・効果的なインスペクションを実施しています。
QVSとは、 ・成果物の中身や意味を熟視テストする前に、成果物のあらゆる外的因子を測定し、加工して成果物検証作業の入力となる この測定する外的因子がQVSである。
  (例) QVS測定 = 健康診断で「血圧測定」のようなもの
  (例)大量の仕様書の「最終更新日」「更新時間」
    →夜中の3時にサーバに格納されている仕様書
    →他の担当者と不整合が入る危険性大
    →要件定義書と外部設計書の更新日が離れている
    →追跡性が悪くなる危険性大
    →5時にサーバに格納される仕様書が多い
    →協力会社の社員が多い →(何がくるか想像しよう)

これら(例)に示されるように、QVSを使って仮説を構築し、インスペクションすべき箇所やインスペクションの視点を絞ることが可能となります。講師の組織では、60を超えるサインがノウハウとして蓄積されており、それらを最大限活用され、プロジェクトの品質向上に寄与されているということです。

その他、インスペクションの目的、 レビューのコツ、コードインスペクションのノウハウ、不具合分類の重要性などについて、講師の長年の経験に基づいた示唆に富んだ説明がつづき、2時間があっという間にすぎました。 会場でのQ&A時間が大変短くなりましたが、セミナー後の自主参加の懇親会で講師と積極的なQ&Aが行われ、さらに理解を深めていただきました。

【注釈】 熟視テスト(Stare Test);プロジェクトの成果物を目視によって欠陥検出する品質検証活動