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ソフトウェア高信頼化

[SECメルマガ]2017.12.27第138号

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┃ ☆ 第138号 2017.12.27 ☆                        ┃
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 冬至も過ぎ厳しい寒さがつづく師走も、もうすぐ大晦日です。先日、柚湯に浸かり
ながら、新しい年がより良い年になればと思いを馳せておりました。IPA/SECも皆さ
まの声を取り入れ、より良い成果や情報を提供していきたいと考えます。今年一年の
ご愛読、本当にありがとうございました。良いお年をお迎えください。
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INDEX
【1】コラム
【2】セミナー開催のお知らせ
【3】ソフトウェア高信頼化関連イベント情報
【4】SECからのお知らせ
【5】IPAからのお知らせ
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SECメルマガでは、独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア高信頼化
センターを「IPA/SEC」と表記します。

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【1】コラム
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レガシーからの脱却

                             SEC 所長 松本 隆明

 昨今、IoT、AI、ビッグデータなどの新技術を活用した先進的なスマートサービスへ
の期待が急速に高まりつつあります。しかしながら、こうしたスマートサービスを実
装するシステムを一から新たに構築することはほぼ稀であり、多くは既存のシステム
を新技術に対応すべく刷新するというケースがほとんどです。既にある膨大な既存資
産をすべて廃棄して、新たに新規投資を行うのは企業にとっては大きな負担となりま
すので当然の方向と言えるでしょう。

 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)による2016年の調査によれば、ユーザ企
業が抱える最も大きな基幹システムの構築時期は、21年以上前のものが約2割もあり、
10年から20年前のものがさらに約4割を占めているという報告がなされています。企
業はこうした時代遅れのレガシーシステムを抱えながら、AIなどの新技術への対応を
迫られています。さらに、最近ではサイバーセキュリティへの抜本的な対応も喫緊の
課題として早急な対策が求められており、ハードウェアやソフトウェアの老朽化や維
持管理要員の不足といった背景にとどまらず、レガシーシステムの再構築(ITモダナ
イゼーション)は待ったなしの状況になってきたと思います。

 その一方で、数十年も前に開発したレガシーシステムでは様々なところで業務知識
の欠落という問題が生じている可能性があります。大規模なシステムでは、複数の業
務担当者や開発者がそれぞれ業務領域を分担して開発・運用することが多いため、長
期にわたる運用の間に、体制が変わり担当が異動して、業務知識が断片化し、部分的
に欠落していくことが往々にして起こります。このため、レガシーシステムの再構築
は様々なリスクを伴うこととなります。

 IPA/SECではこうしたリスクを低減するためのガイドとして、「システム再構築を
成功に導くユーザガイド」を今年の3月に公開しました。現在、さらに内容を補完し
た改訂版を作成中です。ガイドでは、再構築にあたって、ユーザサイドとベンダサイ
ドの双方で何をすべきか、どういう点に注意しなければいけないか、というポイント
を例も含めて解説しています。

 特に、再構築にあたって問題を引き起こしがちなのが、「現行踏襲」です。システ
ムはモダナイゼーションするが、既存業務の部分は現行通り、すなわち現行踏襲とし
て欲しいというのはユーザサイドのありがちな要求ですが、この「現行踏襲」という
言葉が曲者です。再構築にあたって、たとえ業務知識が欠落していても設計書がきち
んと引き継がれていれば「現行」の内容も明確になっているはずと思いがちですがそ
う簡単ではありません。

 ある事例では、設計書に処理時間10秒以内という要件が規定されており、それに
従って再構築システムでは5秒で処理するように実装したが、それまでの実際の現場
ではほとんど1秒以内で処理が終わっていたため、現場では1秒で終わることを前提に
業務運用が組まれており、今さら変更できないということで、システムを作り直した
例もあったようです。すなわち、この場合は、設計書の規定内容にかかわらず、処理
時間1秒以内が「現行」であったということです。「現行踏襲」という一言で済まさ
ずに、何が「現行」なのか、を具体的に明確にして、ステークホルダ間で合意してお
くことが求められます。

 システムを取り巻く環境は急激に、また大きく変化しつつあり、環境変化に対応し
てスムーズに既存システムを適応させていくことがますます求められるようになって
きました。ベースとなるシステムがすでにあるからと安易に考えるのは極めて危険で、
既存のシステムを適応させていくことの方が、新規に作るよりも場合によってはリス
クが大きいと考えておくべきです。また、既存の業務知識をなるべく形式知化して、
「現行」として組織的に継承させていくという点についても十分な配慮を払っておく
ことも重要ではないでしょうか。

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【2】セミナー開催のお知らせ
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1.ソフトウェア開発力強化セミナーin 仙台
 ~要件定義と定量的マネジメントの勘どころ~・・・・・・・・・・・・・・1/30
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 IPA/SECでは、IT利活用を支えるために、ユーザの要求を正確に仕様化する技術や
開発品質・コスト・納期(QCD)を維持・向上していく定量的管理手法の普及を進め
ています。今回、IPA/SECの地域支援活動の一つとして、宮城県情報サービス産業協
会と共催で仙台地区の主にベンダ企業を対象にソフトウェア開発力の強化を目指した
セミナーを開催します。

・会期:2018年1月30日(火)14:00~17:00
・会場:ハーネル仙台 [仙台市青葉区本町2-12-7]
・共催:IPA/SEC、一般社団法人宮城県情報サービス産業協会(MISA)
・定員:60名
・参加費:無料
・プログラム詳細の確認とお申し込み方法は、下記Webサイトをご覧ください。
 https://sec.ipa.go.jp/seminar/20180130-01.html

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2.SEC先進事例応用セミナー ソフトウェア品質事例最前線
 ~ソフトウェア品質シンポジウムAWARD受賞者から学ぶ~・・・・・・・・・ 1/30
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 IPA/SECでは、2013年度から先進的な設計・検証技術の適用事例を収集しています。
新しい適用事例の中から「ソフトウェア品質シンポジウム」でAWARDを受賞した事例
を選び、実践的な取組みを紹介します。他社がどのような取組みを実践しているか、
教科書には載っていない課題や工夫のポイントはどこにあるのか、自社に取り入れる
ヒントが多く含まれています。

・会期:2018年1月30日(火)10:30~17:45
・会場:文京グリーンコートセンターオフィス13階
    独立行政法人情報処理推進機構(IPA)内 会議室
・主催:IPA/SEC
・定員:50名
・参加費:3,000円
・プログラム詳細の確認とお申し込み方法は、下記Webサイトをご覧ください。
 https://sec.ipa.go.jp/seminar/20180130-02.html

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【3】ソフトウェア高信頼化関連イベント情報
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1.ソフトウエアジャパン2018
 ~ITが変える社会・生活・仕事~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2/2
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 情報処理学会では、ITプロフェッショナル(実務家)のためのシンポジウムとして、
2004年度から毎年度「ソフトウエアジャパン」を開催し、多数の企業・大学等から多
くの方にご参加いただいております。
 ソフトウエアジャパン2018では、「ITが変える社会・生活・仕事」をメインテーマ
に、私達をとりまく環境としてITが当たり前に存在し、多くの場面でサポートする未
来を見据え、ビッグデータ、IoT、AIがどのように変遷していくかを見ていきます。
 IPA/SECも本イベントに参加し、ITフォーラムセッションを実施致します。

・会期:2018年2月2日(金)9:30~18:05 [18:15~20:00 情報交換会]
・会場:学術総合センター・一橋講堂 [東京都千代田区一ツ橋]
・主催:一般社団法人情報処理学会
・プログラム詳細とお申し込み方法・参加費は、下記Webサイトをご覧ください。
 https://www.ipsj.or.jp/event/sj/sj2018/index.html

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2.NSPICE Conference 2018
 ~SPICEを改善に活用しよう~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/2
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 日本SPICEネットワークでは、SPICE(ISO/IEC 15504、ISO/IEC 33000シリーズ)、
AutomotiveSPICEなどの各種派生版SPICEを活用したプロセス改善、
プロセスアセスメント、品質や安全性の向上、人材育成、組織改革などの取り組み
に関するカンファレンスを開催します。皆様のご参加をお待ちしております。

・会期  :2018年3月2日(金) 10:00~17:00 (受付開始 9:30)
・会場  :ウインクあいち [愛知県名古屋市中村区]
・参加対象:SPICEに基づくプロセス改善やプロセスアセスメントに興味のある方
・参加費 :\5,000
・プログラム詳細の確認は、以下Webサイトをご覧ください。
 http://www.nspice.net/modules/activity/index.php?content_id=43

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【4】SECからのお知らせ
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1.「SEC journal 51号」のご紹介(12月1日発行)
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 本号はソフトウェア開発定量的管理を特集しています。SECでは2004年の設立当初よ
り定量データを収集し、その成果である「ソフトウェア開発データ白書」を継続的に
発行してきました。本号で定量的管理に関する各界の最新の取組みに触れていただき、
自社への活用のための新たなヒントとなればうれしく思います。
 所長対談では、一橋大学商学研究科 教授/CDO Club Japan 顧問の神岡太郎様に、
企業のデジタル化によりもたらされるもの、デジタル化を進める上での
CDO(Chief Digital Officer)の必要性、重要性などについてお話いただきました。

 下記URLよりダウンロードできます。是非、ご一読ください。
 https://www.ipa.go.jp/sec/secjournal/index.html

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2.「組込みソフトウェアに関する動向調査」アンケートへのご協力のお願い
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 IPAは昨年度に引き続き、組込みソフトウェアに関するアンケートを開始しました。
本調査は、最新の組込みソフトウェア産業の実態と動向を明らかにするものです。
調査結果は一般に公開し、産業界において広く活用いただくとともに、経済産業省
やIPAが取り組む施策立案にも活用いたします。
是非とも、ご協力よろしくお願いします。

 詳細及び回答方法は以下のURLを参照願います。
 https://www.ipa.go.jp/sec/info/20171121.html

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3. 利用者登録パスワード変更のご案内
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 IPA/SECのセミナーのお申込み等には会員登録とログインが必要です。また、パス
ワードを設定する際には下記の条件を満たしている必要があります。既に設定されて
いる方で条件を満たしていない場合にはパスワードの変更が求められますのでご注意
ください。

パスワードの条件:大小英字及び数字を含む8文字以上20文字以内(記号も使用可)

 パスワードを変更される場合は、以下よりログインのうえ、「パスワード変更」
から変更手続きを行ってください。

 https://sec.ipa.go.jp/login.html

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4. 報告書公開のお知らせ
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 IPA/SECの事業成果は、下記ウェブページよりご覧いただけます。

 《報告書・成果物》
  https://www.ipa.go.jp/sec/reports/index.html

 《事業に関連するお知らせ》
  https://www.ipa.go.jp/sec/info/index.html

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5.「SEC journal」論文募集中!
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 IPA/SECでは、下記の内容で論文を募集しています。

【論文テーマ】
 ・ソフトウェア開発現場のソフトウェア・エンジニアリングをテーマとした論文
 ・ソフトウェアが経済社会にもたらす革新的効果に関する実証論文
 詳細は、下記ウェブページをご覧ください
 https://www.ipa.go.jp/sec/secjournal/papers.html

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6. SEC BOOKS 販売のお知らせ
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 下記の「SEC BOOKS」が、ソフトウェア高信頼化ウェブサイト(SECサイト)から
ご注文いただけます。書籍は、IPA/SECが印刷製本し、直販しています。

 詳細は、下記ウェブページをご覧ください。
 https://www.ipa.go.jp/sec/publish/index.html

 SEC BOOKS 電子書籍版
 https://www.ipa.go.jp/sec/publish/ebooks.html

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7. Twitterによる「新着情報配信」のお知らせ
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 IPA/SECは、Twitterの[ @IPA_SEC ]アカウントを通じて、セミナーやイベント
の開催・成果物の公開・出版などの最新情報を発信しています。

 https://twitter.com/IPA_SEC

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8. 動画コンテンツ「SECセミナー オンデマンド」のお知らせ
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 IPA/SECでは、事業成果の普及拡大を図るため、これまでに開催したSECセミナー
などの動画をYouTube(IPA Channel)に公開しています。
 遠方でSECセミナーを受講できない方や、受講したセミナーを社内で共有したい方
など、いつでも好きな時に、セミナーをご視聴いただけます。
プロジェクトメンバーや業務に携わる方々と共有して、是非ご活用ください。

 https://sec.ipa.go.jp/seminar/ondemand/index.html

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【5】IPAからのお知らせ
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1.IPA 情報処理技術者試験センターからのお知らせ
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■ 組織全体の情報セキュリティ・IT力向上に「情報処理技術者試験」
★ 情報セキュリティマネジメント試験 ★ 年2回(4月・10月)実施
 情報セキュリティ管理の知識を身に付け、組織のセキュリティレベルを高める!
 詳細はこちら > https://www.jitec.ipa.go.jp/sg/

★iパス(ITパスポート試験)★ 累計応募者81万人超! 随時実施中
 ITの基礎知識を問う「iパス」。ITの技術だけでなく、ストラテジ(経営全般)、
 マネジメント(IT管理)など、幅広い分野の知識を証明できます。CBT方式で、
 いつでも受験可能。
 詳細はこちら > https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html

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2. 「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)」制度スタート!登録申請を受付中
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■ 登録制の新国家資格「情報処理安全確保支援士」制度スタート!
★サイバーセキュリティ分野における初の国家資格★
 サイバーセキュリティに関する高度な知識・技能を有する者として国に登録する
 制度が新たに始まりました。登録後の継続的な講習受講で、最新知識や実践的な
 能力の維持が可能です。

★登録申請受付中★
 平成29年8月1日(火)から、「平成30年4月1日登録分」の登録申請受付を開始して
います。【締切:平成30年1月31日(水)】
 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)試験、情報セキュリティスペシャリスト
試験、テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験合格者の方が登録申請可能
です。
 詳しくはこちら >>> https://www.ipa.go.jp/siensi/index.html

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3. IPA広報誌「IPA NEWS」を皆さまの職場・ご自宅にお届けします!
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 IPAでは、広報誌「IPA NEWS」を隔月発行し、郵送してお届けしています。
情報セキュリティやソフトウェアの高信頼化、情報処理技術者試験、IT人材の育成と
いったIPAの事業の最新の取り組み状況や、注力している事業の裏側や人などをわか
りやすく解説しています。一歩近いIPAをご覧ください。
「IPA NEWS」の定期発送は無料です。

 ◆詳細、お申し込み方法については、下記Webページをご覧ください。
  https://www.ipa.go.jp/about/ipa_news/index.html

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 発行/編集:
  独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
         技術本部 ソフトウェア高信頼化センター(SEC)小長谷 義浩
  東京都文京区本駒込二丁目28番8号文京グリーンコートセンターオフィス16階
  TEL : 03-5978-7543 FAX : 03-5978-7517
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  SECへのご意見およびご要望は、下記URLからお送りください。
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