デジタル人材の育成

プラスエス代表 大久保 茂人様 インタビュー

公開日:2026年8月14日

  • プラスエス代表 大久保 茂人様

中小企業から医療・教育・行政まで、地域社会の情報セキュリティ向上に取り組む

岡山県を拠点に、中小企業向けの情報セキュリティ支援やSECURITY ACTIONの普及活動を行うプラスエス代表の大久保茂人様。情報処理安全確保支援士として現場支援に取り組む一方、一般社団法人情報処理安全確保支援士会(JP-RISSA)の代表理事・会長として全国の情報処理安全確保支援士ネットワークづくりにも尽力しています。今回は、資格取得のきっかけや活動内容、中小企業支援への想い、そして情報処理安全確保支援士に期待される役割について伺いました。

Q 現在のお仕事や活動内容について教えてください。

フリーランスの情報セキュリティコンサルタントとして、中小企業や医療機関を中心に、情報セキュリティ対策やDX推進の支援を行っています。情報セキュリティマネジメント体制の構築、組織の実情に合わせた伴走型支援を大切にしています。
また、情報処理安全確保支援士として、企業支援に加え、医療分野の人材育成や学校での情報リテラシー教育、講演活動にも取り組んでいます。組織や社会が安心して新しいことに挑戦できる環境づくりを支えることを大切にしています。

Q 情報処理安全確保支援士を取得・登録したきっかけを教えてください。

情報処理安全確保支援士は、高い専門性と社会的信頼性を備えた国家資格です。組織に寄り添いながら継続的な支援を行いたいという思いから取得・登録しました。
現在も、「相手に寄り添い、一歩を踏み出せるよう支援する」という姿勢を大切に活動しています。

Q 登録後、ご自身の仕事や活動にどのような変化がありましたか。

プラスエス代表 大久保 茂人様

情報処理安全確保支援士に登録したことで、専門家としての信頼性が高まり、さまざまな企業や団体から相談をいただく機会が増えました。目の前の課題に一つひとつ向き合いながら支援を続ける中で、対応する分野も少しずつ広がっていきました。
また、情報処理安全確保支援士としての活動を通じて、多くの方々とのつながりが生まれたことも大きな変化です。

Q 中小企業のセキュリティ支援やSECURITY ACTION支援に力を入れている理由を教えてください。

プラスエス代表 大久保 茂人様

中小企業では、「何から始めればよいか分からない」「相談できる専門家がいない」といった課題を抱える企業が少なくありません。特に地方では、その傾向を強く感じています。
私は、企業が無理なく継続できるセキュリティ対策を支援することを大切にしており、SECURITY ACTIONはその第一歩として有効な取り組みだと考えています。

Q 情報処理安全確保支援士として活動する中で、特に印象に残っている支援事例や達成感を感じたエピソードを教えてください。

プラスエス代表 大久保 茂人様

特に印象に残っているのは、SECURITY ACTIONの支援を通じて、ある企業が自ら継続的にセキュリティ改善へ取り組めるようになった事例です。支援後に「今では自分たちで改善を続けられるようになりました」という言葉をいただいたことが印象に残っています。
地域への取組としては特に今後はサプライチェーンリスクへの意識向上にも力を入れ、より多くの企業が自主的にセキュリティ対策へ取り組める環境づくりに貢献していきたいと考えています。
組織が自走できるようになることこそ、私にとって最大の達成感です。

Q 一般社団法人 情報処理安全確保支援士会(JP-RISSA)の代表理事・会長として、どのような理念や想いを持って活動されていますか。

JP-RISSAでの活動を通じて大切にしているのは、「仲間とつながることで、一人では解決できない課題にも対応できる」という考え方です。情報セキュリティを取り巻く課題は多様化しており、それぞれの専門性を生かして学び合い、支え合うことが重要だと考えています。
私にとってJP-RISSAは、情報処理安全確保支援士同士が知識や経験を共有し、社会へ貢献するための「場」です。こうしたつながりを通じて、企業や地域社会へより良い支援を届けていきたいと考えています。

Q JP-RISSAの活動を通じて感じる、情報処理安全確保支援士に今後期待される役割について教えてください。

情報処理安全確保支援士には、技術的な対策のみに限らず組織が安心して新しい技術を活用できる環境を支える役割が求められていると考えています。また、企業支援に加え、人材育成や地域社会への啓発活動も重要な役割です。
セキュリティ対策はコストとして捉えられることもありますが、本来は企業や地域が安心してDXや新しい技術に挑戦するための基盤です。「守る」だけでなく、挑戦を支えることが、これからの情報処理安全確保支援士に期待される役割だと思います。

Q これから情報処理安全確保支援士を目指す方や、資格の活用方法を模索している方へメッセージをお願いします。

情報処理安全確保支援士の価値は、高度な専門知識を持つことだけでなく、その知識を社会のために生かすことにあると思います。
活躍の場は企業だけでなく、医療、教育、人材育成、地域社会など幅広く広がっています。ぜひ自分の専門性を生かしながら、社会に新しい価値を届けてください。
セキュリティは、誰もが安心して挑戦できる環境を支えるための基盤です。私もこれから仲間とともに、その基盤づくりに貢献していきたいと思います。