これまでの未踏事業【未踏通信】第2号バックナンバー

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【未踏通信】第2号バックナンバー

最終更新日:2013年8月23日
IT人材育成本部
イノベーション人材センター
未踏人材グループ

【未踏通信】第2号 (2013.08.23)

皆さま、こんにちは、未踏通信編集局です。
未踏通信 第2号をお送りします。

この未踏通信は、未踏OBからの技術関連のコラム、未踏のイベント情報など、
未踏事業に関連する情報をお知らせするメールニュースです。
随時お送りしておりますので、ご愛読ください。

TECHNOLOGY EYE(未踏OBが見た最新技術動向のコラム)

「日本と世界と人型ロボット」

こんにちは、未踏2009年度上期本体に「人型ロボットのための演技指導ソフトV-Sido」で採択された、株式会社V-Sido(ブシドー)の吉崎航です。
このコラムでは「日本と世界と人型ロボット」というテーマで、人型ロボットの意義や最新動向についてお伝えします。

従来の人型ロボットの多くは、見た目を人間に近づけるという ”一つ目の課題” をクリアするのに精いっぱいで、人の作業を肩代わりできるほどの性能は持っていませんでした。しかし、そんな現状を一気に好転させるかもしれないイベントが、近くアメリカで開催されます。

「DARPA ROBOTICS CHALLENGE」(※)とよばれるこのイベントは、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が推進するロボット専用の競技会です。
ロボットの競技会といえば、日本では小型ロボット同士の格闘技やNHKロボコンを思い浮かべる方が多いかと思います。しかし、「DARPA ROBOTICS CHALLENGE」はこれら従来の競技とは趣旨が全く異なり、実際に人間の活動空間で人間の道具を使って仕事をすることを想定しているのです。

たとえば、競技内容は以下のような流れです。
人間用の梯子を上り、人間用の車を操縦し、人間の道具を使って壁を破壊し、目的地まで移動してバルブをしめる。

お察しの方もおられるかと思いますが、この競技内容は福島での原発事故が意識されています。原発施設は、もともと人間のために設計された環境であるため、車輪タイプのロボットでは自由に移動することができません。また、操作パネルやドアノブ、梯子などほとんどの機器は人間の形状に合わせて設置されています。このような空間で遠隔作業を行うためには、自然と人型に近いロボットが求められると考えられます。

「DARPA ROBOTICS CHALLENGE」を起点に、世界的に人型ロボットの開発競争が始まる可能性があり、世界中のロボット研究者、開発者が注目しています。

※「DARPA ROBOTICS CHALLENGE」公式ページ
http://www.theroboticschallenge.org/

EVENT REPORT【1】(最近開催されたイベントのご報告)

未踏交流会(7/26開催) 盛況でした!

7月26日にアキバテクノクラブとの共催で未踏交流会が行われました。今回の講演の講師は、2004年度上期本体の未踏スーパークリエータで、株式会社グッド・グリーフ代表取締役の朝倉民枝さん。子供向けに「ピッケのおうち」と「ピッケのつくるえほん」を開発し、現在は「ピッケのつくるプレゼンテーション」を開発中です。

朝倉さんは3つのソフトウェアを開発してきた経験を通して、ソフトウェアを作ること、使ってもらうこと、活動を続けることの大変さとその意義を語りました。

隣のサロンに会場を移して行われた「ショートプレゼンテーション&懇親会」では、最初に未踏OBで、NPO法人パンゲア副理事長の高崎俊之氏から、世界の子供たちの国境を越えた交流を支援するNPO法人パンゲアのこれまでの取り組みと成果が紹介されました。

懇親会では、竹内郁雄統括PMから、「エジプト日本科学技術大学 (E-JUST)」での授業のために、この 6 月まで滞在されていたエジプトの様子がスライドを交えて披露されたり、朝倉さんがNHKの番組用に製作した「てれび絵本」のVTRが上演されるなど、盛りだくさんの内容でした。今回の交流会には企業からも多くの方が参加され、今後の新たな展開につながることが期待されます。

EVENT REPORT【2】(最近開催されたイベントのご報告)

セキュリティ・キャンプ中央大会2013(8/13~17開催) 若い熱気でムンムン!

未踏を担当するイノベーション人材センターでは、22歳以下の学生・生徒を対象に、高いレベルの情報セキュリティ技術を身につけてもらうための、セキュリティ・キャンプも開催しています。その中心的なイベントである中央大会が8月13日から開催されました。以下に、セキュリティ・キャンプの担当者からのレポートを掲載しますので、是非、ご一読ください。


こんにちは! IPAセキュリティ・キャンプ担当の工藤です。8月13日から17日にかけて、千葉県海浜幕張駅近郊にて「セキュリティ・キャンプ中央大会2013」が開催されました。本年度の受講者は全国から選りすぐられた、情報セキュリティ技術に強い関心を抱く若者41人です。開催初日、会場に着いた時は緊張の面持ちでしたが、誰からともなく名刺交換が始まるとあっという間に打ち解け、会場は活気に満ち溢れました。
 受講者は4泊5日のあいだ寝食を共にしながら、朝8時半から夜22時近くまで、様々なプログラムに取り組みました。4クラスに分かれての「クラス別講義」、セキュリティ関連の有識者を招いての「特別講義」、テーマごとのディスカッション、自由にテーマを決めて取り組むグループワーク、講師が出題する問題を解いて得点を競う競技「CTF(Capture the Flag)」などです。
講師陣からだけでなく、第一線で活躍するキャンプ受講者の先輩たちの話も聴くことができたことは、受講者にとって自分の将来像を具体的にイメージする、よいきっかけになったのではないかと思います。また、セキュリティやIT関連企業を訪問して職場見学を行うプログラムも今回復活し、大変好評でした。
5日間力を合わせて様々な課題に取り組んだ受講者たちは、後半少し疲れもあったようですが、最終日に修了証を手にしたときには、「終わるのが残念」「2週間くらいいたい」など、充実した時間を過ごしたという声が多く聴かれました。今回知り合った仲間たちとの絆と得られた気づきを大切に、より一層活躍していただきたいと思います。また、興味を持たれた皆さんからの来年度の応募も心よりお待ちしています!

※セキュリティ・キャンプ中央大会2013
http://www.ipa.go.jp/jinzai/renkei/camp2013/index.html

MITOH NOW

2013年度 未踏公募受付終了。 現在、審査進行中。

2013年度の未踏IT人材発掘・育成事業の公募は、4月23日に受付を開始し、7月17日に締切りました。

今回も全国の多くの若者から様々なアイディアの応募があり、先週の土曜日と日曜日には、一次審査(書類審査)を通過したテーマを対象に、プロジェクトマネージャー(PM)による厳正かつ熱い二次審査(ヒアリング審査)が行われました。今後、審査委員会での審議を経て、採択プロジェクトが決定されます。

2013年度の人材育成/開発期間は10月初旬から来年6月までの9ヶ月間で、この間には、全員参加のブースト会議(キックオフ合宿)をはじめ、グループミーティング、個別ミーティングなどが行われ、PMの指導・助言を受けながら、クリエータたちが目指すアイディアの実現に向けて開発が行われます。

最終的なプロジェクトの成果は、来年6月に実施する成果報告会(一般公開)で披露されますので、ぜひ会場に足をお運びください。

未踏通信編集局より

未踏交流会で紹介された朝倉民枝さんが製作したNHKの番組は、再放送の要望が増えていて再放送される可能性が出てきたとのこと。こうした未踏卒業後のフォローにもつながる動きは、今後も強化していきたいところです。そのためにもより多くの方に、未踏プロジェクトの“今”をご理解いただき、さらなるご協力をいただけるように、情報を発信していきたいと思っています。今後とも未踏通信にご注目ください。

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