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未踏IT人材発掘・育成事業:2019年度採択プロジェクト概要(福田PJ)

最終更新日:2019年6月28日

1.担当PM

竹迫 良範(株式会社リクルートテクノロジーズ 執行役員)

2.採択者氏名

福田 優太朗(電気通信大学 大学院 情報理工学研究科)

3.採択金額

2,304,000円

4.テーマ名

OSに依存しないキーマッピングのカスタマイズシステム

5.関連Webサイト

なし

6.申請テーマ概要

 キーボードは、キー入力によりコンピュータを操作するインタフェースである。あるキー入力に対し特定のコンピュータの操作を対応付けることをキーマッピングと呼ぶ。キーボードユーザが自身の嗜好に合わせた柔軟なキーマッピングができるようになれば、ユーザの生産性を向上させることが期待できる。しかし、キーマッピングの認知は一般ユーザのみならず開発者の間でも高いとはいえず、キーマッピングを実現する環境構築の難しさがキーマッピングの普及の障害となっている。さらに、既存のキーマッピングツールにおいて各種OSを横断してキーマッピングを実現するものは存在せず、環境をまたいでユーザがナレッジを共有することは難しかった。
 本プロジェクトでは、OSに依存しないユーザフレンドリーなキーマッピングのカスタマイズシステムを開発する。ユーザが本システムを利用することにより、どのOSのどの端末でも同じキーボード操作感を実現できるようにし、快適なタイピング環境の構築をサポートする。さらに、キーマッピングに馴染みがないユーザが手軽に試すことができるプレイグラウンド環境や、キーマッピング設定ファイルの配信環境といった周辺サービスを充実させる。キーマッピングを導入するための障壁を取り払うことでユーザの裾野を広げ、環境ごとに分断されていたキーマッピングのノウハウを統合し、キーマッピングの普及と発展を目指す。

7.採択理由

 古いワークステーションのコンピュータではキーボードと端末が一緒であることが普通であり、DEC VT100、SUN Type5など名機のキーボードが評判を集めた。そんな中で単体のキーボードHappy Hacking Keyboard、Kinesis、Ergodox、BAROCCOなどが登場し、コンピュータを乗り換えても自分の愛着のあるキーボードを使い続けるユーザが増えてきた。優れたプログラマの間では、キー入力を効率化するためにキーマップをカスタマイズすることは一般的である。たとえばVimユーザではなくEmacsユーザの間では、キーマップを編集し、CtrlキーとCaps Lockの位置を入れ替えたりする。さらにキー入力の効率を求めるユーザはQWERTY配列ではなく、Dvorak配列や、親指シフトのNICOLA配列などを使うこともある。最近では、自作キーボードが普通に販売されるようになり、Helix、Iris、Corne、Mint60などのキットを使って自分独自の専用キーボードを作ってみるエンジニア文化も浸透してきている。その中で、既存のキーマッピングツールはOS依存であることが多く、自分でカスタマイズした設定を複数環境にインポートエクスポートすることが難しいといった問題があった。本提案では、様々なキーマップのカスタマイズやワンショットモディファイアの設定を各種OSでポータブルにして、乗り換えの手軽さと複数ユーザ間での設定共有を加速させることが期待できる。本プロジェクトを進めることによって日本一キーボードカスタマイズ文化に詳しくなって、異文化交流を加速し、プログラマの世界平和に貢献して欲しい。

更新履歴

2019年6月28日 2019年度採択プロジェクト概要(福田PJ)を掲載しました。

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