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未踏IT人材発掘・育成事業:2017年度採択プロジェクト概要(蛭子PJ)

最終更新日:2017年6月26日

1.担当PM

 五十嵐 悠紀(いがらし ゆき)
 ・明治大学 総合数理学部 先端メディアサイエンス学科 専任講師

2.採択者氏名

 蛭子 綾花(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類)

3.採択金額

 2,304,000円

4.テーマ名

 電気刺激によるリズム学習補助

5.関連Webサイト

6.申請テーマ概要

 音楽の三要素がメロディ、ハーモニー、リズムであるように、リズムは音楽において重要である。また、リズムに関係する拍子やテンポも音楽において重要な要素である。楽曲を演奏する際にはリズムを理解し再現する必要がある。しかし、リズムを理解し再現することは音楽の知識や訓練がないと難しい。さらに、楽譜の読めない人に対して、口頭での説明や音で聴かせることによってリズムを理解させることは難しい。このような理由から、視覚や聴覚に依らない情報の提示によるリズム学習の手法が必要とされる。
 本プロジェクトでは制御された電気刺激をElectrical Muscle Stimulation(EMS)を通してユーザの手足に与えることによるリズム学習方法により、これら問題を解決するシステムを開発する。本手法であればソフトウェアが指導者役を務めるので、指導者がいない場合や、生徒数に対して指導者数が少ない場合にも対応ができる。
 本プロジェクト開始までに実現しているプロトタイプシステムにより、EMSによって人間の体を制御しリズムを刻ませることが可能となっている。しかし、筋肉のつき方や電気刺激の感じ方などの個人差により、それぞれのユーザに適切に設定をすることが難しい。本プロジェクトでは、楽譜から適切な電気刺激を生成するソフトウェアと、その電気刺激をユーザに与えるための小型化したEMSハードウェアを開発する。
 本システムが学校や音楽教室等で使用されることにより、指導者の負担を大幅に減らし、指導者は音程や音楽の表現の部分の指導に専念ができるようになる。加えて、指導者のいない個人練習においても、リズムを正確に理解し再現させることを可能にする。

7.採択理由

 楽譜からリズムに合わせた電気刺激を生成し、それを利用してリズム学習の補助をするシステムの提案である。プロトタイプシステムでは、簡単なリズム演奏を補助することができていた。これを発展させ、音楽の初学者でもドラム演奏ができるといったところまで作りこんでもらえると面白いと期待し、発展性を考慮して採択した。また、リズム学習の補助としてのシステムであるが、電気刺激の刺激度合いを徐々に減らしていくことで、最終的には刺激なしでも演奏できるような学習効果が現れると、これまでのリズム重視な楽器などの学習方法が変わるのではないかと期待している。

更新履歴

2017年6月26日 2017年度採択プロジェクト概要(蛭子PJ)を掲載しました。

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