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未踏本体プロジェクトマネージャー
2008年度は、下記9名の方がPMを担当しており、応募者の皆様に向けたメッセージとともに各PMをご紹介いたします。
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1.石川 裕(いしかわ ゆたか)
-東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授
本事業の目的である「新市場を切り拓くソフトウェアの開発支援」に向けて、微力ながら、ソフトウェアを育むための一助になればと思っています。
魂のある新しいソフトウェアの開発に取り組む人をお待ちしています。 |
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2.竹田 正幸(たけだ まさゆき)
-九州大学大学院 システム情報科学研究院 教授
あれも便利、これもあれば便利と、次々に機能を盛り込んだ節操のないソフトウェアが見受けられます。
ソフトウェアの設計には、高い技術とともに、深い洞察に裏打ちされた美学が必要だと思います。
開発者の皆さんには、こだわりをもって禁欲的なまでに美学を貫いてほしい。
ビシッと一本スジの通ったソフトウェアを期待します。 |
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3.田中 二郎(たなか じろう)
-筑波大学 大学院システム情報工学研究科長
プログラミングとは如何に「プログラムする」という行為に価値をおくかだと思います。プログラミング技術を正当に評価することなしにIT技術の発展はないと思います。
日常的な作業を支援するソフトウェア、ユビキタスソフトウェアやその教育応用に関して広く提案を募集します。 |
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4.畑 慎也(はた しんや)
-サイボウズ・ラボ株式会社 代表取締役社長
IPA未踏IT人材発掘・育成事業では、自分で開発したソフトウェアを基に事業を行ってきたという経験を、PMとして活かしていきたいと思います。またソフトウェアの大衆化というテーマに非常に興味を持っていますので、より多くの人に影響を与えるようなソフトウェアの提案をお待ちしております。 |
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5.古川 享(ふるかわ すすむ)
-慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科 教授
既存のアイディアやソフトウェアの批評、改版ではなく、新規性のあるソフトウェア開発プロジェクトを募集します。
社会的インパクト(例えば、新しいデバイスの出現を促す、既存の斜陽産業をV字回復させる、雇用を促進する、団塊の世代に対して社会的関与を促す、教育における諸問題を解決する、プライバシー保護や犯罪の防止など)をもたらすようなソフトウェア・プロジェクトを期待します。 |
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6.松原 健二(まつばら けんじ)
-株式会社コーエー 代表取締役執行役員社長COO
私はハードウェアとソフトウェア開発を経験する中で、モノ作りの喜びと問題を解決しようとする姿勢の大切さを学んできました。現在仕事しているエンターテインメントの世界では、一貫したかつ独りよがりではない面白さを伝える感性と、技術を駆使して実現するエンジニアリング力、そのバランスが必要だと感じています。自分の大いなる感性を生かすソフトウェア開発をめざす方々の応募を期待しています。 |
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7.David J. Farber(ディビッド・ファーバー)
-カーネギーメロン大学 特別優秀教授
To The Young Researchers of Japan
The Internet has come to its adulthood.
First, let me set the scene. If you look back over the last twenty
years, we've gone through a tremendous evolution in the networking
world. When we started the Arpanet, we were interested in computers.
We hooked them together and were interested in computers talking
to computers. What's happened over the last ten years is things
have changed dramatically. The network is the object of attention.
Computers are no longer the motivating items as they were, people
and information are. People want to talk to people; they want to
look at information. Nobody is interested just in computers talking
to computers. I think that's worth keeping in mind.
We are at a very critical crossroads right now. We could evolve
in several directions relative to what the future communications
world will looks like. There is a lot of pressure in the commercial
world to turn the Internet into a television set, to push passive
interaction for citizens, limited program availability, do your
shopping, watch more television. But we could instead produce a
major change in the way people work, the way people live and the
way people interact. Where we end up is still very much unknown,
but you, the young researchers, will be the ones who can determine
much of the directions. Most of the major steps in the network application
area started as ideas of young researchers working in small groups
or alone. They were not the result of large corporate developmental
activities, they started as an idea in some researcher's mind that
grew and grew. We offer you the chance to start down a similar road.
【参考和訳】 日本の若い研究者のみなさんへ
インターネットは、成熟期に入りました。
最初に状況を説明すると、この20年を振り返れば、ネットワーク界は多大なる進化を遂げてきました。アーパネット(Arpanet)を始めたとき、私た
ちはコンピュータに興味をもっていました。コンピュータ同士をつないで、コンピュータがコンピュータと会話することに興味をもっていたのです。この10年の間に状況は劇的に変化し、いまやネットワークが注目の的です。もはや昔のようにコンピュータが動機を与えるアイテムなのではなく、人々と情報がそうなのです。人は人と話をしたがり、情報を見たがり、コンピュータがコンピュータに話しかけることに興味を持つ人はいなくなりました。それがとても重要なことだと思います。
私たちはまさに今、とても大切な岐路に立っています。これまで私たちは、未来の通信の世界がどういうものになるかということに関連するいくつかの方向で、進化を実現してきました。商業の世界においては、インターネットをテレビに変えることや、人々に受け身的な相互関係を押しつけることに、たくさんの圧力がかけられています。プログラムは制限され、買い物をしなさい、とか、もっとテレビをみなさいとか。しかし、その代わりに、人が働く方法や生きる方法、また人々が相互に作用する方法に、大きな変化をもたらしてくることができたのです。
私たちの行き着く先は、いまだによくわかっていません。しかし、あなた方のような若い研究者のみなさんこそが、その方向の大半を決定することができるのです。ネットワーク・アプリケーションの領域における大きなステップの多くは、小さなグループで、あるいはたった一人で研究を進める、若いみなさんのアイディアとして始まったものでした。大企業における開発活動の結果ではなく、数人の研究者たちの心の中にあったアイディアが、成長に成長を重ねて始まったものだったのです。私たちは、あなたにそういう道を歩み始めるチャンスを提供したいと思います。 |
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8.勝屋 久(かつや ひさし)
-Venture BEAT Project主宰
私は日本のエンジニア・クリエイターは多くの可能性を秘めていると信じています。
グローバルの視点で、社会に広く役に立つもの、社会システムに大きな変化をもたらすもの、経済的な価値を大きく増大させるもの、その技術によりエマージングな市場創造につながる可能性があるような新しいソフトウェアの開発に取り組める魂があり、開発センスのある人を是非お待ちしています。微力ではありますが、産業界との連携、事業化への道筋を中心に支援をさせていただきます。一緒に日本発で広く社会に貢献できるソフトウエアを作り、未だ踏み込めていない世界を切り開きましょう。 |
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9.加藤 和彦(かとう かずひこ)
-筑波大学 大学院システム情報工学研究科 教授
IT技術で地球環境を護ることは可能なのでしょうか? この「未踏」的なテーマに取り組む意欲的な提案を募集します。既存技術の改良よりも、斬新でありながら、実用性のあるアイデアを期待しています。 |
未踏ユースプロジェクトマネージャー
2008年度は、下記の方がPMを担当しており、応募者の皆様に向けた各PMからの簡単なメッセージとともにPMをご紹介いたします。
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1.竹内 郁雄 (たけうち いくお)
-東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 教授
独創的ソフトウェアは通常の勉学では育ってこないようなソフトウェアセンスと,なにかが欲しいというニーズのぶつかりから生まれるようです.私は未踏ソフト事業に長く関わってきましたが,日本の若い人たちにはまだまだ一杯すごい人がいるなぁというのが毎年変わらない率直な感想です.あなたもそんなソフトウェアセンスの持主かもしれません.特に未踏ユースはそんなセンスを伸ばす素晴らしい機会を与えてくれます.ぜひ挑戦してください。 |
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2.筧 捷彦(かけひ かつひこ)
-早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科 教授
若い人たちのさまざまな夢と力に惹き付けられています。いずれも “腕に自慢”の人たちが応募してくるのですが,ソフトウェア作りの腕力に加えて “好きこそ物の上手”になるものをもっている人が結局輝いているように思えます。夢自慢を腕自慢で実現しようという挑戦を歓迎します。 |
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3.安村 通晃(やすむら みちあき)
-慶應義塾大学 環境情報学部 教授
未踏で活躍している多くの人たちの様子を見て、ぜひともこういう創造的な活動をする人の手助けをしたくてPMとなりました。未踏では「プログラミング」が対象ですが、今までのように電子の世界にのみ限定することなく、これからはWeb2.0のような、インターネットの世界、および実世界に関わるインタラクション、インタフェースにつながるプログラミングが注目されています。私はこれらの部分に対するプログラミングを特に支援していきたいと思っています。 |
更新履歴
2008年5月15日 |
古川PMのメッセージを追加いたしました。 |
2008年5月7日 |
勝屋PM、加藤PMのメッセージを追加いたしました。 |