デジタル人材の育成
近年、WEB上での漢字検定、ゲームソフトやWEBイーラニングが普及している。
しかしながらコンテンツプロバイダーにとって、学習コンテンツDB等作成はコストがかかるために有料であるサイトが殆どである。
コンテンツプロバイダーの問題、学習者の有料問題を一気に解決するシステムが本テーマ「WEB2.0次世代イーラニングシステムの開発」である。
仕組みは、インターネットを利用して、PCや携帯電話等の複数クライアントが共同してWEBの学習コンテンツ(より具体的には問題集)を作成し、誰もが利用できる無料の問題集を作成する。
提案者が2006年に特許出願を行っている、「クライアント参加型WEB学習システム」を用いて問題の登録プロセスを構成する、これはユーザが問題案(誰でも提出できる)を提案した際に、他ユーザよる投票を行い、データベースに登録するかを多数決によって決する。
参加するクライアントの数が増えることで、このようなWEB共有問題集は質と量をもつことになる。
しかしながら、現状の学習システムでは、最適問題表示の仕組み、問題数の不足、PCインターフェイスがないなど解決しなければならない課題が多い。
これらの問題を解決し本テーマでは、目標である「無料でどこでも学習できる日本一の質と量を持つ教育メディアとなる」に値する、効率的な学習システム改良・開発する。
具体的には、
提案者は、利用者参加型の学習サイトを運営中である。試験問題そのものも参加している利用者が提出できる。提出された問題の解説や、それを巡る議論なども同じサイトの上で行える。こうして蓄積された問題をデータベースにしまい、それを使って、模試を行うことも行っている。また、こうした経験に基づいて、誰でも問題が追加できるクライアント参加型通信学習装置および方法(特許公開2008-107727)を考案し実際に運用している。このサイトは、携帯電話からの利用を対象としている。
このサイトで得た経験を元に、さらに発展した形のシステムに仕上げていくのが今回のプロジェクトの目標である。具体的には、
を行い、SaaS化への道を固める。特に、3は、現時点でのDBの再設計が主体となる。このDB再設計は、SaaS化への重要なステップともなる。
サイトの運営に対する意気込み、さらには、そこを通じてのコミュニティの維持・拡大にはなみなみならぬ意欲を燃やしている。そうであればこそ、今現在のサイトが成立しているのであろう。今回のプロジェクトは、さらに大きく展開するための諸掛かりを組立て直すことにある。そこでは、相当の工夫が必要になりそうである。
幸い、卒業は来年3月ではなく1年延期になっているというから、時間は十分にある。そして何より溢れる熱意がある。ただ、その熱意は非常に高く、多数智をとりまとめていくコミュニティ活動の推進サイトが仕上がるものと期待している。