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IT人材育成

世界で最も普及しているスキル標準SFIAとiCDの連携強化

9月4日(現地時間)に英国 SFIA Foundationと相互協力協定を締結

IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:富田達夫)はIT人材育成のフレームワーク「i コンピテンシ ディクショナリ」(以下、iCD)の充実を図るため、英国のITスキル標準の普及団体、SFIA Foundationと2年半に及ぶ、比較共同調査に着手します。これに先立ち、同団体と調印式にのぞみ、相互協力協定を締結しました。

SFIA(Skills Framework for the Information Age)(*1)は、英国の政府・学会・大学・有力企業等により、2001 年に開発されたIT スキル標準です。163カ国、20,729の組織や個人で使用され(*2)、世界で最も普及しているといわれる、いわばデファクトスタンダードです。また、2003 年にはSFIA の開発、および情報システムを活用する組織への利用促進・導入支援を行う、SFIA Foundation(*3)が設立されています。

IPAはかねてよりiCDのグローバル化活動を行っており、その利便性のよい辞書としての体系や網羅性が評価され、アメリカのIEEE-CS(*4)およびアイルランドのIVI(*5)よりコラボレーションの要請を受け相互協力協定やライセンス契約(*6)を締結しました。

また2016年以降、SFIA Foundationと具体的な連携活動について協議を重ねてきました。その結果、IPAは英国ロンドンにおいて9月4日(現地時間)に、SFIA Foundationと相互協力協定を締結しました。これを受け、SFIA とiCDの比較のため2年半(期間:2017年9月~2020年2月末)におよぶ比較共同調査(*7)に着手します。

■比較共同調査の計画概要
  • フェーズ1:SFIAとiCDの構造等の比較
  • フェーズ2:SFIAのシステム開発カテゴリーのスキルとiCDのタスク(*8)をマッピング
  • フェーズ3:SFIAの全カテゴリーのスキルとiCDのタスクをマッピング

比較共同調査により、IPAは世界各国の最新のスキル標準の動向の把握が可能になります。のみならず、例えばフェーズ2におけるマッピングが妥当と評価された場合、フェーズ3にてSFIAの持つ全97スキルを、iCDのタスクにマッピングする予定です。

なお、調印式はロンドンのSFIA Foundationの親団体である英国コンピュータ協会(BCS:British Computer Society)のオフィスで、IPA理事長 富田達夫とSFIA Foundation Chairman Mr. Adam Thilthorpeによって行われました。


向かって左からMr. Melvyn Smith(BCS)、Mr. Ian Seward(SFIA Foundation) 、
Mr. Adam Thilthorpe(BCS, SFIA Foundation)、 IPA富田理事長、遠藤GL、林口調査役

IPAはSFIA Foundationとの比較共同調査により、国内のIT人材育成におけるiCD利用に弾みがつくと考えています。また、世界のSFIA利用者にiCDが認知されることを期待しています。


(*1) SFIA Version 6ベースでは、6カテゴリー7レベルに全97スキルが分類されている。
(*2) 2017年7月 SFIA V7 キックオフイベント:https://drive.google.com/open?id=0BxPnnaZQGOASYXZOUmRTUmVPbG8 
(*3) https://www.sfia-online.org/en 
(*4) https://www.computer.org/ 
(*5) https://ivi.ie/ 
(*6) https://www.ipa.go.jp/jinzai/hrd/i_competency_dictionary/gaikokudantai.html
(*7) 担当者との会議(面談・Web)、メールのやりとりなどを不定期に実施予定
(*8) iCDにおけるタスクは“組織における仕事の一覧”のことを指す。