国際的な競争が高まる中、近年では情報セキュリティ・IoT・データサイエンスなどの新たなニーズが台頭し、企業を取り巻くビジネス環境は刻一刻と変化しています。そのためIPAでは、これらの環境変化に対応したIT人材を育成可能とするため、人材育成の枠組みを整備し活用促進を図ることで、産業界における人材育成を支援してきました。
IPAが提供する「i コンピテンシ ディクショナリ」(以下、iCD)は、企業においてITを利活用するビジネスに求められる業務(タスク)と、それを支えるIT人材の能力や素養(スキル)を「タスクディクショナリ」、「スキルディクショナリ」として体系化(*1)したもので、企業は経営戦略などの目的に応じた人材育成に利用することができます。
IPAは、2014年7月31日にiCDの試用版を公開し、パブリックコメントや産業界における実証実験などを踏まえ、2015年6月に正式版を公開しました。
・i コンピテンシ ディクショナリ 関連資料のダウンロードと関係情報
また、iCDの活用をウェブ上でシミュレーションできる「i コンピテンシ ディクショナリ活用システム」を提供しています。
iCD活用システムでは、タスクディクショナリの中から「選択」する方法で、企業の戦略や業務に応じた自社用のタスクセットを容易に作成することができます。また、企業のIT技術者がタスク実行能力を自己診断し、その結果を自動集計できるため、企業は業務の実行状況の確認や、育成状況の把握などが可能となります。
iCD活用システムは、お申し込みにより6か月間すべての機能を無料で利用することができます。

iCD活用システムの詳細や利用方法については、以下のリンクをご覧ください。
このほか海外における利活用も視野に、iCDを英訳し、提供を開始しています。これによりiCDを活用している国内企業が海外展開する場合など、海外においてもiCDを共通指標として利用することができます。
さらにiCDのオフィシャルサイトを公開し、iCDに関する情報を集約しました。