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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

千田 智治(同志社大学大学院 工学研究科

共同開発者

 なし


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 メルコホールディングス



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  WLAB(www laboratory:ダボラボ) -WebブラウザのみでWebアプリケーションの開発が行えるシステムの開発-



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

 近年,Web技術を利用して複数のユーザ間で情報を共有できるサービスが注目されている.特にGoogle Docs & Spreadsheetは文書作成や表計算がWeb上で行なえるため,ユーザはローカル環境のアプリケーションを利用することなく,ユーザ間のデータの共有化を簡易に行うことができる.
  そこで,WebブラウザのみでWebアプリケーションの開発,および管理を行うためのシステムを提案する.本提案システムを用いるとユーザはブラウザを利用して,サーバ上のプログラムソース(PHPなどのスクリプト言語)を直接編集することができ,Webアプリケーション開発を行うことができる.また,プログラムソースの共有,プログラムソースのバージョン管理,およびプロジェクト管理に必要な作業(バグトラッキングシステム,スケジュール帳,仕様書の作成など)も全てブラウザを通じて行うことができる.さらに,本システムを用いるとグループ内でプログラムソースの共有・閲覧・参照が容易に行えるため,ペアプログラミングが遠隔地同士のユーザ同士でも行うことができ,かつ開発グループ内で誰が今どんなソースを書いているかをリアルタイムに表示することもできる.これにより,開発効率の向上,開発者同士のプログラミングスキルの向上,質の高いWebアプリケーションの開発を行うことができると考えている.




7.採択理由(担当PMからのコメント)

 奇しくもペアプログラミングに関する提案がもう1件採択されている (牧野圭太君).牧野君の提案はペアプログラミングの教育的効果に焦点を当てているが,千田君の提案は,開発の効率化に焦点を当てており,狙っている方向や力点の置きどころが微妙に異なる.
  Webブラウザのみで,Webアプリケーションを開発するというタイトルであるが,Webアプリケーションの開発に限定する必要はない.「Webブラウザのみ」ということは,共同プログラミング環境としてはかなりの制約であり,たとえば,プログラム画面の共有の実時間性など,多くの制約をどこまで乗り越えることができるかが本プロジェクトの肝である.Webブラウザ開発環境の抱える制約では,ライバルの牧野プロジェクトも同様に壁を越える必要があるだろう.
  ともかく,未踏ユースでよく似た内容の二つのプロジェクトが同時に走ったという前例はない.実際,両プロジェクトの間には技術的な対象範囲やアイデアにお互い出入りがあるようだ.ともかく,未踏ユース同期の間である種の火花が散って,お互い切磋琢磨し,よりよい成果を出してもらうシナジー効果が出ることを期待したい.少なくとも,千田プロジェクトにはタイトル通りの,実使用に耐え得る共同開発環境を仕上げてほしい.




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