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2007年度第I期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  竹内 郁雄



2.採択者氏名


代表者

丹野 治門(電気通信大学大学院 情報工学専攻

共同開発者

唐澤 雄気(電気通信大学大学院 情報工学専攻), 川ノ上 哲規(電気通信大学大学院 情報工学専攻


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 オープンテクノロジーズ



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  みんなで創るRPG



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

 ゲームを創ることは楽しい。ロールプレイングゲーム(RPG)は、特に人気のあるジャンルの一つである。
実際、RPGツクールなどのプログラミングを知らなくてもRPG開発を手軽に行うことのできるツールが人気であり、 オンライン上で創った作品を公開するなど、アマチュアRPG開発者達の活発な活動が行われている。そして、 ある程度規模の大きいRPGを創るため、オンライン上で知り合った開発者達がチームを組んでプロジェクトを立ち上げる ということも多い。
  しかし、RPGの共同開発では各自がローカルな環境で、黙々と自分の分担の作業を行うことになるため、 他の開発者達がどのようなことを行っているか把握できず、一緒に冒険の世界を創っているという実感が沸きにくい。 また、開発者全員は製作するRPGのシナリオや、世界観についての共通認識が必要であるが、RPGのシナリオの流れは複雑であり、 数多くの人物、町や城の名前や地名、用語なども出てくるため、全員がそれらを把握するのは困難である。さらに、 テストプレイのたびに開発者達で分担したデータを全て一箇所にまとめなければらないという問題もある。 これらの要因が組み合わさると、開発者達の連帯感やモチベーションが低下し、共同開発を続けることが困難になってしまう。 このような問題を解決するため、本プロジェクトではRPGの共同開発を楽しく、かつ効率よく行うためのシステムを開発する。
  本システムの主な特徴は次の3つである。

(1)リアルタイム共同編集機能
  オンラインゲームのような仮想空間内で、開発者達が自分のキャラクタを動すことにより、 マップを作成するなどRPGの世界をリアルタイムに共同編集できる。 また、RPG世界内の人物名や用語へ、自動的にリンクが張られるチャット機能により、 開発者達の世界観共有を補助する。

(2)シナリオフローグラフによるシナリオ記述補助機能
  開発者達が、シナリオの流れを確認しながら登場人物配置などの作業を行うことができる。

(3)紹介ページ出力機構
  ゲーム製作時に使用したデータから抽出を行い、完成した作品の紹介Webページを自動的に出力できる。

  本システムを使用することにより、開発者達がチームとして共にRPGを創っているという実感が沸き、 モチベーションが向上することが期待される。 未踏ユース事業では、本システムを実現するためRPG開発環境、創ったRPGを動かすための実行エンジン、そしてデータ管理 サーバの開発を行う




7.採択理由(担当PMからのコメント)

  丹野君と唐澤君の2人は,ゲーム作成支援プログラミング環境に関係する提案が,これで2回目である.つまり,捲土重来である.そういうこともあって,下準備がしっかりしていた.これから未踏を狙っている人のためにも,捲土重来の挑戦に意味があることを強調しておこう.
  今回の提案は,RPG (ロールプレイングゲーム) をつくる過程自身をネットワークゲーム仕立てにしたというところが鍵だと竹内は考えている.前回のもっとプログラミング言語寄りの提案より華があって面白く,ユーザ層も広がりそうである.とはいえ,アマチュアでRPGを作りたがっている人がどれくらいいるのか心配になったのだが,予想以上にいるとのこと.ならば,一見かなり特殊に見えるこの開発課題にも脈があるということだ.
  プレゼンではリアルタイム共同編集,シナリオフローグラフによるシナリオ記述補助 (これは本当に新しいのかどうかは竹内には確信がないが…),ゲームの紹介ページの自動作成が強調されていたが,最後のゲーム紹介ページの自動作成はなかなか面白い発想だ.
  上にも述べたようにゲーム開発自体をゲームにしてしまうという視点をぜひ強調して欲しい.新しい発想が生まれそうだし,圧倒的な数のユーザを獲得できそうだ.それとも遊びながらゲームをつくるのは邪道なのかな?




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