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2007年度第II期未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)  採択概要


 



1.担当PM


  筧 捷彦



2.採択者氏名


代表者

後藤 佑介(京都大学大学院  情報学研究科 博士課程

共同開発者

  義久 智樹(京都大学 学術情報メディアセンター 助教), 鈴木 健太郎(京都大学大学院 情報学研究科 修士課程)


3.プロジェクト管理組織


  株式会社 メルコホールディングス



4.採択金額


  3,000,000



5.テーマ名


  〜P2P Broadcasting 2050〜「こちら未来の放送局!P2Pネットワークを用いた新しい放送型配信システム」



6.テーマ概要 (応募時資料を一部分改訂)

 近年の放送通信融合環境への注目の高まりにより,STB (SetTopBox) や携帯電話といった,インターネットに接続しながら放送電波を受信できる機器が普及している.しかし,ユーザが視聴できる映像データは従来の電波放送で配信されているデータのみであり,ユーザが見たい映像を見たいときに視聴することはできなかった.このようなオンデマンド型の視聴形態は,近年のインターネット放送の普及により一般化しており,ネットワーク接続型の映像再生装置(上記のSTBや携帯電話)においても見たい映像を見たいときに視聴できる視聴形態が求められている.このため,インターネットで映像データを取得することが考えられるが,ダウンロード型やストリーム型はサーバの負荷が大きい.そこで,近年普及しており,ピアに負荷を分散できるP2Pネットワークに着目する.これまで放送型配信とP2Pを同時利用してる放送システムはなく,まさに「未来の放送局」としてのあるべき姿を提示できると確信している.放送型配信で映像データを配信し,その映像に関するデータや放送帯域が安定しない場合にはP2Pを用いることで,安定した放送局を実現できる.
  具体的な計画を,以下に示す.
1)P2P技術を利用した放送型配信システムの設計
  これまで代表者たちは,放送型配信システムを実際に設計・実装し,学会やシンポジウムで発表してきた実績がある.この経験を生かして,P2P技術を導入した放送型配信システムの設計を行う.
2)P2Pネットワークシステムの実装
  放送型配信システムについては,前述の実装を利用する.また,無線LANによる局所的な放送型配信を行う提案システムを用いたウェブサービスをたちあげる.ここでは,P2P技術を利用したネットワークシステムの実装を行う.具体的には,セキュリティの問題を考慮して,非匿名性のネットワークを構築できるBitTorrentの仕組みを利用する.
3)動作確認
  実際にP2Pネットワークを構築して放送型配信を行うことで,動作を検証し,実環境における有用性を確認する.



7.採択理由(担当PMからのコメント)

P2Pによる放送配信が期待されている。提案書は,2050年のワールドカップサッカーのときまでには,P2P配信が広く採用されていることを想定してその方式案を探っている。
今回の提案は,その具体策として考案しているものを実用的に使えるレベルに仕上げることにある。現時点では,100%P2Pだけでシステムを組んだのでは実用にならない。これを解決するのにサーバクライアントモデルを一部併用する。
今回の提案は,このサーバ併用によって実用的なレベルにまで持っていけることを実証的に示すことを目的としている。
システムを整備した上で,映像配信業者を対象としてビジネスを立ち上げることも計画している。その意気込みを買っての採択である。




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