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2007年度第T期 未踏ソフトウェア創造事業  採択案件概要

 


1.担当PM

  田中 二郎 PM (筑波大学 大学院システム情報工学研究科長


2.採択者氏名

開発代表者

福井 登志也 (株式会社ブイキューブ )

共同開発者

市村  哲(東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 准教授 )


3.プロジェクト管理組織


  株式会社オープンテクノロジーズ


4.採択金額


  9,000,000


5.テーマ名


  ポッドキャスティング用学習映像コンテンツの自動作成システム


6.関連Webサイト


  なし


7.申請テーマ概要

 本提案は,ポッドキャスティング用の学習用映像コンテンツを安価な機器構成で人手をかけずに自動生成するシステムに関わる提案である.提案者らは,iPodPSPなどのモバイルプレーヤーで視聴したいニーズが今後拡大すると予測しており,この予測を踏まえ,ポッドキャスティングのための学習用映像コンテンツを容易かつ安価に作成することができるシステムの実現を目指している.

 電子プレゼンテーションやビデオが普及した現在でも大学等において黒板を用いた講義は根強い支持を得ている.提案者らは,黒板の板書を用いた講義をE-ラーニング教材として提供できるようにすることが必要であると考えている.

 提案者らは,東京工科大学において,講師が講義前にビデオカメラを1台設置しておくだけで,その収録映像から自動的に講義コンテンツを作成し,即座にインターネット配信可能とする講義自動収録システムChalkTalkの研究を実施してきた.固定ハイビジョンビデオカメラで黒板と講師を含む講義全体を撮影し,この撮影映像を画像処理することで,講師近辺の映像は動画として保存し,板書全体は静止画として保存するようになっている.ハイビジョン映像をそのままインターネットに送出すると極めて多くのネットワーク帯域が必要となるが,提案方式では使用帯域を大幅に削減できる.なお,板書静止画に関しては,画像処理によって講師の姿を消去し,講師の陰のない静止画を作成できるようになっている.

 現在,撮影済みの講義映像から教育用WBTコンテンツとして講師動画と黒板静止画を生成する技術のコアは開発済みである.我々の目標はこれらをWBTにとどまらず,モバイルプレーヤーやモバイルゲーム機を用いた新しい学習のスタイルを支援することであり,この配信においての開発が未着手となっている.

  本提案ではポッドキャスティング用のコンテンツ配信を実現すべく,開発を「モバイルゲーム機に対するコンテンツ配信」と「ポッドキャスティングによるコンテンツ配信」とし,「学び」という社会活動に変革をもたらしたい.


8.採択理由

講師が板書をしながら黒板の前を歩き回るような映像から,自動的にポッドキャスティング用学習コンテンツを自動生成するシステムに関する提案であり興味深い。

配信サーバだけでなく、クライアントサイドでの見せ方などを工夫することが望まれる。




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